導入事例
会計はあくまで手段。顧問先のベストを追求するには、クラウド化が必要不可欠
マネーフォワード クラウド公認メンバー
税理士法人NEXPERT 銀座事務所
二瓶豊様 二瓶りえ様
代表の二瓶豊先生は、一般企業での勤務を経て、公認会計士試験合格後に独立・開業。その後、上場企業の経理支援コンサルティング業務に従事されていました。現在は税理士法人NEXPERT 銀座事務所の代表として、医療法人やクリニック、調剤薬局の経理・税務アドバイザリーを手がけています。約3日間で90件以上のデータ移行を実施された、その経緯や成功の秘訣を、副代表の二瓶りえ様と共にお話しいただきました。
目的
業務改善・効率化、顧問先拡大
解決策
STREAMED、マネーフォワード クラウド、ManageBoardの導入
効果
会計事務所は「先生業」ではなく、会計を武器にした「サービス業」
事務所のご紹介と、理念や大事にしていることを教えてください
豊様:私たち税理士法人NEXPERTは、「会計ファイナンスの力で 夢をカタチに」をミッションに掲げています。渋谷事務所と銀座事務所がある中で、私たち銀座事務所の特徴は、医療機関のお客様が多いことです。私が某調剤薬局の役員を務めていることもあり、顧問先の先生方としっかりコミュニケーションを取れることが、銀座事務所の強みですね。一方、渋谷事務所の代表である浅利は、会計士試験の合格同期で、スタートアップ企業の支援が得意です。もともとはお互い独立していましたが、2020年に一緒に税理士事務所を立ち上げることになりました。お互い連携しながらも、それぞれの歴史や方針をそれぞれの事務所で引き継いでいます。
また、「会計事務所の仕事は先生業ではなく、サービス業である」という心がけを大切にしています。自分自身がもともとサービス業をしていたこともあり、あくまでも「会計は武器である」という考え方です。
りえ様:いつも一緒に打ち合わせに行くのですが、数字の報告は最初の10分ほどで終わることが多いですね。雑談や他の相談事を聞く時間を多く取って、そこからヒントとして得たものを会計の改善につなげているな、と感じます。
豊様:打ち合わせは基本的に、会計目線で客観的に見た内容をお伝えしています。お客様があまり興味のない試算表を提示するよりは、グラフのレポートを多用したり、トレンドをお伝えしたりしながら、お客様にとって分かりやすい報告を心がけています。
これまで、どのように営業をされてきたのでしょうか
豊様:銀座事務所は、基本的に既存のお客様からの紹介のみで顧問先を獲得してきました。他のお客様にも紹介したくなるようなサービスを心がけてきた、という自負はありますね。
りえ様:これまで本当に、営業したことがなかったんです。ただ、今回の事務所移転をきっかけに、エンジンがかかったというか。営業も行いつつ、もっと事務所規模を拡大していこうと方針転換しました。
インボイス制度を見据え、お客様とのデータ連携機能強化を図った
今回、会計ソフトを切り替えたきっかけを教えてください
豊様:一番のきっかけは、インボイス制度が始まったことです。「これは手動では絶対に無理だな」と感じました。他の会計ソフトも試したものの、データ連携がうまくいかなかったり、お客様と同じ画面を見ながら話したりすることができませんでした。これは致命的だと思い、切り替えを決めました。
数ある会計ソフトの中から、「マネーフォワード クラウド会計」を選ばれた理由を教えてください
りえ様:渋谷事務所が先に「マネーフォワード クラウド会計」を使っていて、使い勝手を聞いたところ、評判が良かったのがきっかけです。
豊様:実際にソフトも触ってみたのですが、以前使っていた時よりも操作性や視認性が改善されていたことが、「マネーフォワード クラウド会計」に決めた大きなポイントでした。
りえ様:「マネーフォワード クラウド給与」との連動性もよかったですね。他の申告ソフトともしっかり連動してくれました。
豊様:あとは「記帳代行プラン」なら、クラウド会計・確定申告を社数無制限で使えることも決め手のひとつでした。最初はそこまで使うつもりがなかったのですが、今では大部分で活用しています。あとは、公認メンバー制度に登録すると、会計以外のプロダクトも全部使えることがとてもよいですね。プロダクトのなかでは「マネーフォワード クラウド請求書」や「マネーフォワード クラウド経費」、「マネーフォワード クラウドBox」を利用しています。これらのサービスは、お客様にも積極的におすすめできます。
士業様(主に会計事務所様)側で記帳代行を行っている顧問先様で利用することを想定したプランです。
クラウド会計・確定申告を社数無制限でご利用いただけます。
顧問先様側のメンバーは仕訳の登録・修正はできず、金融機関等のデータ連携登録と会計帳簿・決算書の閲覧のみご利用いただくことができます。
※記帳代行プランは公認メンバー シルバープラン以上への加入が必要です。
詳細はこちら
週末で約90社のデータを移行し、「背水の陣」でクラウド会計へ移行
貴社では90社以上のお客様に導入いただいていますが、もともと一斉切替の予定でしたか?
豊様:当初はデータ連携ができそうなお客様をメインに、5件くらいから切り替えようと思っていました。スタッフの手間を考えてそうしたのですが、逆にスタッフが混乱して、どのお客様が切り替え済みか、分からなくなってしまったんです。そこで一気に全件移行することを決め、その週末の3日間で、私が全件移行作業を行いました。スタッフには「週明けから全件移行します」とメッセージで通知して、もうやらざるを得ない状況にしました。
りえ様:背水の陣でしたが、みんなとても頑張ってくれました。慣れない仕訳や登録の操作が大変そうでしたが、そのおかげで仕組みを覚えてくれたと思っています。全件移行の1か月後には、スタッフたちもかなり操作に慣れていました。
「マネーフォワード クラウド会計」の操作に慣れてもらうために、実施したことはありますか
豊様:特にチームやプロジェクトは作っていませんが、率先して動いてくれるスタッフがいて、導入の後押しをしてくれました。スタッフの間でも「分からないところは彼女に聞こう」という雰囲気がありました。
りえ様:彼女は移行作業の中で重い部分は全部やってくれて、とても感謝しています。また、ヘルプページの「このページのガイド」をよく参考にしていました。ヘルプページがとても充実していて、大体の問題がこのページで解決できるため、特にマニュアルは作成しませんでした。その分、スタッフにもしっかりと操作方法を教えて、疑問が出てきたらまずヘルプページを見るよう伝えましたね。
あとは、「BizBASEポータル」の使い方講座も活用していて、期限を設けてスタッフ皆に受講してもらいました。今後、お客様の自計化が進むと思うので、お客様に操作方法を教えてあげられるよう、スタッフには「マネーフォワード クラウド検定」にも挑戦してほしいと考えています。
「データ連携がないと嫌だ」…以前のやり方にはもう戻れない
「マネーフォワード クラウド会計」導入後、どのような変化がありましたか
りえ様:最初はスタッフたちが変化を嫌がり、データ連携にも抵抗があったのですが、今では逆に「データ連携がないと嫌だ」とまで言っています。気が付いたら皆、マネーフォワードマジックにかかっているようです。
豊様:手入力で記帳する時間がもったいないので、データ連携すべきだと思います。
「STREAMED」導入後の変化についてはいかがでしょうか。
りえ様:「STREAMED」も、今は皆使いたがるようになりました。「STREAMED」で自動判定してもらったほうが確実ですし、帳票データが手元に残るのが便利ですね。手入力の場合だと、原本をお客様に返した後は手元に帳簿しか残らないため、間違いを探すときの判断が大変になります。
豊様:電帳法にも対応できますしね。基本的には、すべて「STREAMED」でスキャンしてもいいくらいだと感じています。今は、社内での運用方法を模索しています。スタッフが状況と目的に合わせて「STREAMED」を使えるようにすることと、そのための運用ルールを策定することが今後の課題ですね。現時点でのイメージとしては、規模の拡大に合わせてスキャン専属の担当者を設け、記帳担当者と分業することを考えています。そうして効率化を進め、お客様と向き合う時間を増やしていきたいです。
サービスの本質を伝え、事務所を「職員が成長していく場」に
今後の展望について教えてください
豊様:電帳法がきっかけでお客様の意識も変わりつつあるので、それを追い風にして、お客様の環境のクラウド化を進めていきたいです。クラウドやオンラインミーティングを活用して、お客様と向き合うための時間を作っていきたいですね。
りえ様:スタッフに対しては、よりお客様の信頼を得られるようになってほしいです。会計業界においては、どうしても税理士への信頼が厚いので、税理士資格を持っていない私も当初は苦労しました。「税理士先生とお話ししたい」と言われてしまうことが本当に多かったんです。ただ、知識や自信を付けていくことで、今ではお客様からの見方も変わりました。その理由は経験を積んだことだと思うので、スタッフにも同じように成長してほしいです。そのためにも、「マネーフォワード クラウド」を使いこなして入力作業を効率化し、空いた時間を顧問先との信頼構築に使ってほしいですね。
また、効率化して残業のない状態にしていきたいです。案件が増えた結果、ここ1年は他の会計事務所並に、スタッフが残業するようになっています。以前のような、残業のない文化に戻したいですね。そして、事務所をスタッフにとっての成長の場にしていきたいです。弊社のような規模の事務所だと、定年まで勤め続ける人はあまりいません。勤め続ける場合はもちろん、別の事務所や企業へとステップアップする場合も応援したいので、todoの洗い出しやタスク管理など、しっかり指導しています。
豊様:そういう意味でも、スタッフにはこの仕事の本質をつかんでほしいです。サービスの本質は、「その人ができないことを代わりにやること」ですよね。だからこそお金をもらえるのであって、会計はあくまでその手段にすぎません。その本質を理解して、お客様にとっても私たちにとっても、どうすることがベストなのか考えられるようになってほしいです。その手段の一つが会計ソフトだし、こうした学びを先々に生かしてほしいですね。
関連事例
-
導入への抵抗感はゼロ。即効率化を果たした、業界特化型事務所の移行方法
エンタテインメントビジネスに特化し、会計・税務のサポートをされているビズアドバイザーズ税理士事務所様。「STREAMED」や「スキャンセンター」を活用した結果、繁忙期の作業の効率化、高付加化が可能になりました。膨大な作業量の確定申告期を乗り越えたコツや、「マネーフォワード クラウド」をスムーズに導入できた背景について、導入を推進された大河原様・末永様・芳賀様にお話を伺いました。
大河原 祐司様
末永 さくら様
芳賀 匡史様会計事務所 東京都 15〜39名
- クラウド会計・確定申告
- STREAMED
-
クラウド推進を若手社員の活躍の場に。「お客様のために」を実現する社員育成戦略
1989年に横浜で開業した税理士法人 横浜総合事務所様は、2008年に法人化し、現在はスタッフ55名を有しています。全スタッフが、確固たる経営理念のもと「お客様のために何ができるか」を考え行動。若手社員がクラウド会計ソフトの活用を先導することで、活躍しているのも特徴的です。その秘訣を、代表の山本様、クラウド推進担当の倉本様・廣田様にお伺いしました。
山本 歩美様 倉本 俊様 廣田 実穂様
会計事務所 神奈川県 40〜99名
- クラウド会計・確定申告
- STREAMED
-
最初に自ら利用し、圧倒的便利さを実感。だからこそ切り替えも自信をもって提案できた
沖縄県うるま市で長年に渡り地域のお客様を支え続けてきた、歴史と伝統ある本永美智子税理士事務所様。「お客様が不安や疑問を何一つ持つことなく満足できること」を目指して、日々お客様のサポートに尽力されています。
2023年2月に「STREAMED」を導入し、6月に公認メンバーに加入されて以降、「記帳代行プラン」を活用しながら一気にお客様へのクラウド導入を推し進められました。今回はそんな本永美智子様に、苦労された点や成功の秘訣をお伺いしました。本永 美智子様
会計事務所 沖縄県 5〜14名
- クラウド会計・確定申告
- STREAMED