税理士法人 横浜総合事務所

導入事例

クラウド推進を若手社員の活躍の場に。「お客様のために」を実現する社員育成戦略

マネーフォワード クラウド公認メンバー

税理士法人 横浜総合事務所

山本 歩美様 倉本 俊様 廣田 実穂様

クラウド推進を若手社員の活躍の場に。「お客様のために」を実現する社員育成戦略

税理士法人 横浜総合事務所

山本 歩美様 倉本 俊様 廣田 実穂様

業種

会計事務所

都道府県

神奈川県

人数

40〜99名

利用サービス

  • クラウド会計・確定申告
  • STREAMED

1989年に横浜で開業した税理士法人 横浜総合事務所様は、2008年に法人化し、現在はスタッフ55名を有しています。全スタッフが、確固たる経営理念のもと「お客様のために何ができるか」を考え行動。若手社員がクラウド会計ソフトの活用を先導することで、活躍しているのも特徴的です。その秘訣を、代表の山本様、クラウド推進担当の倉本様・廣田様にお伺いしました。

目的

業務改善・効率化

解決策

マネーフォワード クラウド・STREAMEDの導入

効果

業務効率化・品質向上

お客様の「なりたい会社になる」を応援したい

事務所のご紹介を兼ねて、理念や大事にしていることを教えてください

山本様(以下敬称略):一番大事にしていることは、「お客様のビジョン実現をサポートする」「お客様の『なりたい会社になる』を応援する」という経営理念です。具体的には、社長が社長業に専念していただけるよう、サポートしています。
私たちがお手伝いさせていただいているお客様は、中小企業の社長さんが多数です。会社の未来を考えたり重要な決定を下したりという「社長業」だけではなく、営業や経理など他の業務も兼任しています。ですので、私たち会計事務所が経理の部分をお手伝いすることで、お客様が社長業に専念できる環境を作れるのでは、と考えています。「マネーフォワード クラウド」の導入も、その取り組みの一つです。

お客様が社長業に専念する時間が増えたら、次はお客様の良き相談相手になりたいと考えています。いい壁打ち相手がいれば、一人で考えるよりも考える時間が短くて済むので、さらに社長業のための時間を作り出せます。そして、お客様に相談相手として頼りにしてもらえることは、私たちにとっても楽しいことですね。

社員のお二人から見て、貴社はどのような事務所ですか

倉本:「お客様のビジョン実現を第一にしていて、その次に弊社の売上を考えている」というイメージです。私が新卒で入社したときは、「会社は売上を第一に追求するものだ」というイメージがありました。弊社で働き始めてから、そのイメージはガラッと変わりました。

廣田:月に1回のミーティングで経営理念を聞いたり、週報に上長や山本からのフィードバックがあるので、経営理念が全体に浸透している事務所だと思います。個人的に週報は交換日記のようだと思っていて、週報を通して日々経営理念や山本の考えを感じています。

倉本:ミーティングでも毎回経営理念を聞くので、もう暗記しているほどです。同じことを何度も聞くので、社員もどんどん考え方が似てきますし、習慣化されてきます。組織の考え方を常に共有できていることで「お客様のために何ができるか」を弊社の経営理念等に沿って判断し、行動することができています。

廣田:あとは、社員それぞれに得意分野があり、お互いにリスペクトがあると感じています。例えば、新入社員は仕事を教わるだけになりがちですが、クラウドソフトの使い方に関しては、先輩から「教えて」と質問を受けることもあります。こうしてお互いの得意・不得意を補い合う関係性が、円滑な組織風土にもつながっていると思います。

倉本さん&廣田さん1
廣田 実穂様(写真左)、倉本 俊様(写真右)

製販分離体制のもと、新規ツール導入が進んだ理由は「風通しのよさ」

2023年に、「STREAMED」と「マネーフォワード クラウド会計」の導入が一気に進んだきっかけを教えてください

倉本:「STREAMED」に関しては、キャンペーンを利用して社員全員で使い始めた結果、「STREAMED」の便利さが所内全体に広まり、導入が一気に進みました。「マネーフォワード クラウド会計」に関しては、山本が「会計ソフトを一気に変える」という方針を打ち出したことがきっかけです。今期だけでも、記帳代行プランの入れ替えを100件以上行っています。

記帳代行プラン

山本:弊社は現在、年間平均80件の新規契約をいただいています。とてもありがたいことではありますが、社員やアシスタントの採用が間に合わず、マンパワーの対応に限界が来ていました。そこで、「作業をなるべく自動化していこう」と考え、「マネーフォワード クラウド会計」の導入を決めました。

なお、他の会計ソフトではなく「マネーフォワード クラウド会計」に決めた理由は、会計事務所にとって、手直しや設定が簡単な作りだったからです。あまり深く考えることなく設定できるので、社員たちも使いやすいだろうと思いました。

「マネーフォワード クラウド会計」への切り替えに成功した秘訣はありますか

廣田:風通しのいい社風が影響していると思います。製造・営業それぞれの視点から意見を出してくれるので、前向きな意見は積極的に取り入れるようにしています。「マネーフォワード クラウド会計」の推進についても意見をもらうことがあるので、本人により詳しく話を聞いたうえで、ミーティングの議題に挙げることもあります。

倉本:あとは、ネットバンキングを使っているかどうかにかかわらず、お客様にも一律「マネーフォワード クラウド」に切り替えていただきました。当初は、ネットバンキングを使っているお客様から導入する予定でした。ただ、通帳の明細データが取得できる「マネーフォワード クラウド会計」の金融機関連携を使わなくても、「STREAMED」を使ってデータ化すれば、作業的には同じになります。そこで考えを変えて、まずは一律で「マネーフォワード クラウド会計」を導入していただき、ネットバンキングへの切り替えは後から営業で提案することにしました。

山本:「経費」や「請求書」といった会計以外の「マネーフォワード クラウド」のサービスも便利なので、今後はこうしたサービスも提案できたらと思っています。お客様にとってのメリットを考えながら、別のプランやサービスを活用したお客様のバックオフィス業務の改善提案を進めていきたいです。

「マネーフォワード クラウド会計」を事務所全体へ浸透させるために、どのような工夫をされましたか

倉本:月に1回、マネーフォワードの担当者とミーティングをしています。そこで私と廣田が課題を共有してアドバイスをいただき、後日内部向けに発信していますね。

山本:発信の際は、その内容に応じて発信者を変えています。倉本や廣田が「現場の声」として発信したほうが浸透しやすい場合と、トップである私から発信したほうが響く場合があるので。そこを見極めて、私から発信したほうがよさそうな場合は引き取っていました。

廣田:特に新しいツールの導入について発信すると、「仕事が増える」というイメージが先行します。その際、周囲から導入の労力に関していろいろと意見をもらうこともありました。ただ、最初に山本から「導入します」と明確に発信してもらったおかげで、私たちも発信しやすかったです。

倉本:廣田がやってくれた取り組みなのですが、導入に際して発生する「面倒な部分」を、製造部門で引き取ったのがよかったですね。例えば、事業者の作成やデータ移行など、細かい部分を製造部門でやっておき、営業部門にはお客様への対応に注力してもらう。そうすると、営業部門も「それならいいかな」と、協力的になってくれた印象があります。「仕事が増えるかどうか」は、導入においてかなり大事な要素だと感じました。

「STREAMED」と「マネーフォワード クラウド会計」を導入して、どんな効果が得られましたか

倉本:「STREAMED」を導入したことで、確定申告期の仕事の進め方がだいぶ変わりました。「STREAMED」ありきで仕事するようになりましたね。すでに忙しい状態で、1年分の証憑がどさっと送られてきても、「『STREAMED』に流してデータをチェックするだけ」で済むようになりました。以前はこういうときに「終わらないかもしれない・・・。」という焦りがあったのですが、それがかなり少なくなりました。

山本:残業時間も明らかに減っていましたね。

倉本:あとは、マネーフォワードの担当者に勉強会を開催いただいたのも、とてもよかったです。2月の忙しい時期ではあったのですが、3チームある入力部隊の中から3人ずつ主要メンバーを選出して、勉強会に参加してもらいました。その後は、「『STREAMED』で分からないことはその3人に聞いてください」とお伝えして、所内に「聞ける人」がいる体制を作りました。

倉本さん&廣田さん2

若手には税務を教えつつ、IT分野で活躍の場を提供

廣田様、倉本様をはじめとした若手が活躍されていますが、その秘訣を教えてください

山本:本人の「やりたい」という意志を大切にしています。やりたいと思えば、人間は自発的に動いていくので、やりたいと思うように仕向けるときもあります。ただ、やりたいかどうかの意思確認は大切にしていますね。本人が「やりたい」と言ったことに対しては基本的にNOと言わず、自主性に任せています。早いうちから成功体験を積んでもらうことで、また新しいことにチャレンジしてみたくなると思うからです。

倉本:1~2年目の社員は基本的に、会計ソフトを熟知して内部向けに発信するチームに配属されます。そして3~4年目には、外部向けに会計ソフトのことを説明するチームに異動します。新卒社員は税務に精通するまで時間がかかりますが、その間はデジタル面で事務所に貢献する仕組みになっています。税務を学びつつデジタル推進も行えるので、会社にとっても新卒社員にとっても、この教育体制はとてもよいものだと感じています。

お客様とともに、100年続く事務所でありたい

事務所の今後の展望について教えてください

山本:お客様の会社を、100年続く会社にしていきたいです。同時に、弊社も100年続けていけたらうれしいですね。会社経営においては、事業承継が難しかったり、顧問契約が途中で終わってしまったりということもあります。だからこそ、お客様の会社もうちの事務所も、次の世代へと引き継ぎながらずっと続く組織にしていきたい。「気が付いたら、顧問契約が100年続いてたよね」というお付き合いを、たくさん作れるといいですね。お客様にずっと寄り添っていけたら、それが一番の幸せです。

会計事務所向け資料ダウンロード

会計事務所向けの提供サービスや導入事例をまとめた資料を無料でダウンロードできます。

関連事例

会計事務所向け サービス資料ダウンロード
会計事務所向け サービス資料ダウンロード