
導入事例
税務を切り口にバックオフィス業務全般の支援を実現!公認会計士の開業にクラウドが必要な理由とは?
マネーフォワード クラウド公認メンバー
税理士法人 琉球会計
松茂良 昇様

公認会計士・税理士として監査法人勤務後、2023年4月に「税理士法人 琉球会計」を設立された松茂良様。共同代表として開業されてからの約1年で、200を超える顧客の支援を実施。税務だけでなく幅広い経営支援をされています。
今回は、松茂良様が公認会計士・税理士として税務にも取り組まれている背景や、クラウドの活用方法について伺いました。
目的
業務改善・効率化
解決策
マネーフォワード クラウドの導入
効果
「お客様・従業員・地域」のそれぞれに価値を提供
事務所のご紹介を兼ねて、理念や大事にしていることを教えてください
弊社はお客様・従業員・地域というそれぞれの観点から、3つの理念を設けています。
お客様に対しては、「お客様の永続的な発展に貢献する専門サービスを総合的に提供し、永続的な発展・繁栄に寄与する」という理念があります。
次に従業員に対しての理念は、「社員全員が専門家として、自己研鑽に努め、お客様とともに育ち成長し、豊かな生活を実現する」というものです。
最後に地域については、「日々の業務を通じて、沖縄の経済発展に貢献する」という理念を掲げています。
この中で一番大事にしているのは、お客様とのコミュニケーションです。近年はコロナ禍の影響で、オンライン面談をはじめとした効率化を図るお客様もいらっしゃいます。ただ、経営者の日々の悩みは、雑談から見つかることもあると考えています。ですので、そうしたニーズを拾い上げていくためにも、弊社ではお客様とのコミュニケーションを大切にしています。
開業に至った経緯や、共同創業された背景を教えてください
私が沖縄出身であること、沖縄は開業率が高く税理士の需要が見込めることから、もともと沖縄で独立開業しようと考えていました。そこで、まず公認会計士の資格を取り、沖縄に事務所がある監査法人に就職しました。そして、4年後に沖縄事務所に配属され、経験を積んだうえで、当初は1人での開業に至りました。
開業については、「鶏口牛後」という言葉にもある通り、「大きい組織でやりたいことができなくなるより、小さな組織でもやりたいことをできる方が向いている」と考えたことがきっかけです。
ただ、1人でできることには限界があります。開業後半年ほどは1人で事務所運営をしていましたが、そこで今の共同創業者である片野と出会いました。「他の人に相談しつつ、お客様の課題を全面的に解決できるような組織にしたい」と思い、お互い法人化を考えていたこともあって、共同創業しました。
開業にあたって、不安な点はありましたか?
税務経験や集客に不安がありました。税務経験については、当初は自分の手を動かして税務申告書を作ったことがなく、その経験の浅さを埋める必要があると感じていました。そのためにも、勉強しながら実際に手を動かして、その差を埋めていたんです。税理士の一番の価値は、「経理にまつわる情報の真偽を判断できること」だと考えています。その判断ができれば、税務経験の浅さはカバーできる…と自分に言い聞かせていましたね。
集客面については不安もありましたが、開業する地域やタイミングにもよるため、正解はないと考えていました。「いろいろと悩む前に、まず行動しよう」「待ちの姿勢ではなく、こちらから契約を取りに行こう」という姿勢は、当時から意識しています。
さまざまな集まりに出席して顔を覚えてもらったり、最近ではWebのMEO(マップ検索エンジン最適化)に力を入れたりと、集客のためにいろいろなチャンネルを設けています。その結果、開業1年で200以上のお客様を獲得することができました。
バックオフィス全体の支援をするためには、マネーフォワードが不可欠
開業にあたり、いつから会計ソフトの選定を始めましたか?
会計ソフトや税務ソフトの選定は、開業準備の中で一番最初に始めました。私自身、会計ソフトにはあまり強くないと考えていたからです。前職でも会計業務に携わっていましたが、なじみのある会計ソフトは、あまり中小企業が使わないものが中心でした。
お客様のバックオフィスの改善やさまざまなサポートを行うためには、それが可能なクラウド会計ソフトが必須だと考えていました。
「マネーフォワード クラウド」を選んだ決め手はなんでしたか?
会計だけでなく、請求書や給与など、バックオフィス全体の業務効率化に適しているからです。会計ソフトは3~4社の中から検討していましたが、「マネーフォワード クラウド会計」が一番良かったです。「幅広い機能をすべて理解できるか」という心配はありましたが、実際に使ってみると、とても使い心地が良かったですね。
「マネーフォワード クラウド」のいいところは、簿記を理解していればすぐ操作できるところです。従業員からの質問もなく、直感的に使えているようです。特に細かい操作は教えておらず、「BizBASEポータル」を活用してもらっています。
※BizBASEポータルは公認メンバー様向けサービスです。ご利用には公認メンバーへのご登録が必要です。
税務を切り口に、お客様へのトータルサポートを実現
公認会計士の資格を持ちつつ、税務を中心にサービス提供されているのはなぜですか?
税務を中心にした方が、従業員を集めやすく、スケールしやすいからです。監査を中心にすると、業務内容が高度なものになるため、サービス提供できる人数が限られてしまいます。税務を中心に据えつつ、従業員たちがこれまでに培ってきた経験を生かすことで、税務以外のお話ができるようになり、結果としてお客様のメリットにもなります。
例えば、これまで建設系の大きな企業でずっと働いてきた人であれば、税務における工事台帳の整理や、現場とのやり取りの方法が分かりますよね。税務を中心に人を集めたほうが、こういう業務効率化がしやすいと考えています。
税務を中心にしてスケールしていくことは、開業前から想定されていましたか?
開業前というより、開業後に少しずつ今の考えへと変わっていきました。開業当初は、自分で専門性のあるサービス提供をしたいと考えていました。ただ法人化した結果、自分たちだけでは限界があると気付き、「それならスケールしていこう」という考えになったんです。自分だけが頑張るのではなくみんなで頑張れる組織にした方が、お客様にとってもよいのでは、と考えるようになりました。
税務中心に取り組むメリットや、「マネーフォワード クラウド」をお勧めできる点があれば教えてください
税務中心に取り組んでよかったのは、中小企業の社長さんといろいろなお話ができる点です。税務のサービスはあくまで入り口で、そこからお客様の今後の事業展開をヒアリングすることで、全体的なサポートがしやすくなります。
「マネーフォワード クラウド」の良いところは、請求書や給与明細など、さまざまな情報をサービス内で見られることです。「マネーフォワード クラウド」は請求書や給与といったさまざまなサービスもセットになっています。そのため、資料を探す際に毎回他のシステムにログインして見に行って……という手間がありません。
例えば、会計の仕訳がおかしいと思ったときは、「マネーフォワード クラウド」内で請求書や給与を見られます。「マネーフォワード クラウド」を入れてよかったなと感じますね。
士業領域にとどまらず、総合的なサポートで沖縄一のファームへ
事務所の今後の展望について教えてください
まず、5年以内には沖縄一のプロフェッショナルファームになりたいと考えています。これは当初から考えていたことで、社名に「琉球」と入れたのも、その思いの表れです。この5年では、特に電子業務を中心とした経験を積んでいく方針です。
そして10年後には、士業としての業務領域はもちろん、DXやビジネス全般など、お客様のお悩みを広く解決できるようになりたいです。例えば、お客様が開業をお考えの際に、事務所の立地をご提案するなど、総合的なサポートができるようになりたいですね。
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