導入事例
日本の生産性向上を目指して。クラウド会計の利用で「成果に応じた報酬、自由な働き方」の会計事務所を実現
マネーフォワード クラウド公認メンバー
Leapal会計事務所
鳥羽 卓朗様
監査法人での勤務後、会社買収でスタートアップ企業を経営した鳥羽様。その後、自身の資格を生かし2022年にLeapal会計事務所を開業。従来の会計事務所とは異なる新しい形態を取り入れることで、順調に事業を拡大しています。今回は、Leapal会計事務所の鳥羽様に、開業経緯から顧客獲得手法、経営者としての在り方などを伺いました。
目的
業務改善・効率化、顧問先拡大
解決策
マネーフォワード クラウド・STREAMEDの導入
効果
「成果に応じた報酬、自由な働き方」新しい会計事務所の在り方を目指し開業
Leapal会計事務所の開業のきっかけなどをお聞かせください
Leapal会計事務所を立ち上げたきっかけは、以前より日本の働く人を取り巻く環境の劣悪さに強い問題意識を持っており、そういった問題の解決に資する形態の会計事務所を作りたいという思いです。弊社を立ち上げる前は、監査法人に1年半ほど勤めたあと、事業会社を買収して4年ほど経営していました。そんななかで、「日本の雇用形態は、知識労働と合いづらい」と強く疑問に思いました。
日本の働き方は、仕事に人をつける「ジョブ型」ではなく、人に仕事をつける「メンバーシップ型」であることから、希望のキャリアパスとは違う配置になってしまったり、時給で残業代が計算される結果、長時間労働が蔓延したり優秀な人に仕事が集中してしまうという矛盾に違和感を持っていました。こうした問題を解決したいという思いと、自身の公認会計士資格を生かせる利点から、2022年にLeapal会計事務所を設立しました。
従来の働き方に問題意識を持たれて開業されたという話は、あまりお聞きしないので非常に新鮮です。事務所の理念や実際に取り組まれている施策などはございますか
大事にしていることは、社員が労働時間や労働場所を自由に選べることです。特に報酬に関しては、固定給に歩合報酬が上乗せされるコミッション制ではなく、成果に比例して報酬が支払われるフルコミッション制を採用しています。
クラウドの先進性とインフラ的な安定感を評価し、マネーフォワード クラウドを導入
「マネーフォワード クラウド会計」を導入する際、不安な点はありましたか
特に不安点はありませんでした。構想通りの会計事務所を作るためには、フルリモートに対応可能なクラウド会計ソフトが必要だったため、インストール型の会計ソフトは導入予定にありませんでした。当初は他社のクラウド会計ソフトも考えていましたが、結果的には「『マネーフォワード クラウド会計』の方がいいな」という結論に落ち着きました。
「マネーフォワード クラウド会計」をメインで利用することにした決め手を教えてください
会計ソフトは業務上、インフラ的な役割を果たすと考えていて、その点「マネーフォワード クラウド会計」はインフラとしての安定感がしっかりしていたからです。実際に他社の会計ソフトも試しましたが、「マネーフォワード クラウド会計」の方が断然よかったです。インフラ的な安定性と先進性が両立しているソフトだと思います。
また、弊社はクラウド公認メンバー制度(有料プラン)に登録しているのですが、質問するとタイムリーに返事をいただけます。やり取りがスムーズで助かっていますね。他社と違って固定の担当者がついてくれるため、コミュニケーションコストも少なく、特に欠点が見当たりません。
※公認メンバー制度の詳細はこちらをご参照ください。
経験者採用×フルコミッション制で優秀な人材を集め、順調に顧問先を獲得
顧客獲得を順調に進められていますが、ターゲットや集客手法について教えてください
ターゲットは「売上10億円未満」という条件があるくらいで、特に絞っていません。
弊社のサービスはオンラインで完結しているので、日本各地で顧問先を獲得しています。現在の集客方法は、Web広告、紹介会社の利用です。
顧客獲得が順調に進んでいる背景には、どのような要因がありますか
顧客担当として採用するには一定の基準を設けています。コンサルティング力が高く、会計事務所での勤務経験と知識を持っている担当を採用していることが、顧客獲得における強みになっているのではないかと思います。
また、サービスを安売りせず、ご要望に合わせて提供内容を調整していることも、顧客獲得が順調な理由のひとつだと思います。「マネーフォワード クラウド会計」のようなクラウド会計ソフトを使っているからこそ、提供内容の調整にも柔軟に対応できているのだと思います。
製販分離に品質の担保。日々課題と向き合い生産性向上を目指す
事務所のオペレーションで工夫していることがあれば、教えてください
当初から目指していた製販分離体制の構築に向けて、採用を少しずつ進めています。
製販分離体制を目指している理由は、生産性や売上の向上です。顧客担当が製造部分を手放すことができれば、担当数も増やせますし、一人当たりの売上の増加が見込めます。その結果、社員への報酬も増やせるようになるでしょう。また、事業拡大に伴い日々課題が生まれているので、常にその課題と向き合い、一つずつ解決に努めています。
開業するなら大手一択。理念の実現だけでなく業界の問題も視野に
今後の展望について教えてください
税務については、大手事務所を目指し、顧問先をさらに増やしていきたいです。
税務以外の展望については、会社買収の経験や会計士資格を生かして、M&A仲介を視野に入れています。会社の売買も不動産売買と同じように、「エージェントから探す」ようなサービスがあってもいいと考えています。
今後開業する方に向けてアドバイスがあればお願いします
開業するのであれば、個人ではなく組織として立ち上げ、大企業にしていくことを目指すべきだと思います。個人で開業する場合は特に、自分に何かあった時に周りに迷惑がかかってしまいますよね。さらに前提として、事業として開業するのであれば、それに見合った利潤を出すことは必須です。
日本において、個人事業主や中小企業はその生産性が問題視されているので、「大企業を作る」という志を持つことが大切なのではないでしょうか。
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