導入事例
クラウド化で経営に好循環を!中小企業の支援から地域を活性化
マネーフォワード クラウド公認メンバー
税理士法人大樹
代表・五藤一樹様/顧客IT化推進リーダー・三輪恵子様
1996年1月に開業。4年前からマネーフォワード クラウドを導入。経営者のパートナーとして中小企業の「しあわせ」を実現する税理士法人。
目的
業務改善・効率化
解決策
マネーフォワード クラウド・STREAMEDの導入
効果
お客様へ付加価値提供
税理士法人大樹について教えてください
弊所は、お客様の経営の安定や発展のために、税務や会計といった税理士法人の基本的な業務だけでなく、経営全般の多岐にわたる悩みを解決するべく人事労務や財務、経営コンサルティングなども行っています。最近ではITツールの導入支援なども手掛け、持てる知識やノウハウを総動員してお客様をサポートしています。
理念や大事にしていることを教えてください
弊所では経営理念に「しあわせ」を掲げ、目の前のお客様に「しあわせ」を届けることで、めぐりめぐって私たちの「しあわせ」を実現したいと考えています。そのため、まずは目の前のお客様のために、日々何ができるのかを考え、期待を超える仕事をするように心がけています。
また、私たちは税理士法人として理念に沿い、お客様の価値観や考え方に寄り添うことが必要不可欠です。従って、資格や知識だけでなく、お客様と深く関わることができるコミュニケーション力も非常に大事にしています。
業界に対して感じていた課題はありますか?
元々税理士は専門性を活かせる生産性の高い仕事でした。しかし、近年は軽減税率をはじめとした消費税の改正や、確定申告関連の改正が続いたことによって、業務が複雑になり、その量も大幅に増加しました。これまで以上に迅速に日々の会計処理をこなさなければ収益性が低下してしまうことは明白でした。私たちの生産性が低下すればお客様に届けられる付加価値も低下し、「しあわせ」を届けることが難しくなってしまうのではないかと危惧していました。
また、今でこそコロナウイルスの影響でリモートワークが普及しつつありますが、従来会計事務所では出社が基本でした。以前から弊所では元々多くの女性が働いているため、子育てと仕事を両立できるように在宅勤務ができたら良いなという想いがありました。
そんな中、「マネーフォワード クラウド」を導入した理由について教えてください
人間がやることですから、作業量が膨大になればミスは当然起きてきます。また、収益性をこれまでよりも上げるためには顧問料をいただくだけの既存のビジネスモデルを変えたいと思っていました。これらの点を解決するために、根本的に日々の業務から変え、「生産性」の高い体制を作る必要があると考えました。
当然今までの慣れた業務をやり続ける方が楽ですが、数年くらい前から業界に捉われず勉強する中で、これからの時代、クラウド化やデジタル化が加速していくと考えていましたし、何よりも効率化によって現状の課題解決や目標達成をしたいという想いが強かったですね。効率化によって時間に余裕ができれば、MAS監査などの付加価値の高い支援をお客様に届けられるようになり、お客様だけでなく私たちの「生産性」の向上させることができると考えました。さらに、現状の会計業界ではクラウドに対応していることが差別化の要因にもなりますから、ちゃぶ台をひっくり返すくらいの勢いで事務所を変革しなくてはと思っていました。
そして、事務所の移転に伴ってペーパレスを進め、それを皮切りに業者の方に依頼して事務所のクラウド化に着手しました。その中で、マネーフォワード クラウドが一番弊所に適しているということから、全面的にマネーフォワード クラウドを中心としたクラウド化・デジタル化を進めました。
事務所内で職員さんにどの様にマネーフォワード クラウドを浸透させたのでしょうか
まず、家計簿の「マネーフォワード ME」を個人で導入してもらい、銀行やクレジットカードなどをAPI連携して家計簿を作ってもらいました。実際に機能のイメージや利便性を体験してもらうことで、マネーフォワード クラウドを導入する意味を理解してもらえたと思います。導入開始後はマネーフォワードの営業担当の方に月1勉強会を行っていただき、常に新しい情報を知る機会を作りました。さらに、現在弊所では「経理DX」というサービスとしてマネーフォワード クラウドなどの導入支援を行っております。進捗管理表を作成し、各お客様の導入状況を正確に把握し、月に1回時間を取って進捗状況やノウハウを共有する機会を作りました。定期的なミーティング以外にもチャットを使って疑問点を相談できるような環境を作っております。
マネーフォワード クラウドを導入したことで業務はどのように変わりましたか
これまで全て手入力をしていたので、金融機関やカード等と連携して取り込むことで、単純に入力にかかっていた作業時間が減りました。以前は打つことで確認をしていたのですが、今は連携した情報が自動仕訳ルール通りに登録出来ているのかを確認するようにしていますので、工数だけでなく人的ミスも確実に減少しました。そうして生まれた時間で、新たな提案ができたり、会計データを整理・加工することで経営コンサル向けの分析を行えたりするようにもなってきました。私たちは「プラスの歯車」というように表現していますが、業務効率化によって業績が上がり、みんなの働く環境も改善を進めています。
現在ではマネーフォワード クラウドの導入だけでなく社内SEを採用してRPAの導入も進めています。会計ソフトでは補いきれない業務自動化に取り組み、より一層生産性の向上に努めています。こうした取り組みを他の事務所とチャットで情報共有をして地域のインフラとなれるように協力しあう関係性を築くことにも注力しています。
業務が変わり、職員さんにも変化はありましたか?
お客様にマネーフォワード クラウドを導入していただくことで「凄く業務が改善されました」とか、月次報告についても資料回収から報告までの時間が短縮され、お客様にお喜びいただいているという成功体験が増えていきました。このような体験をもとにそれぞれが工夫し、入力時間が増えることもなく、マネーフォワード クラウド上で分析まで出来るようにもなりました。
月一の情報共有ミーティングで「次のお客様にはこういう事をして進めていこう!」という風に成功体験を共有することで、さらに良い方向へと事務所が進んでいると思います。
その他に経営理念の実現に向けて工夫されていることはありますか
事務所の経営にあたって人材を大切にしています。採用については中途採用、新卒採用を行っていますが、クラウド化やデジタル化を進めていく上では、新卒の方々は吸収力や柔軟性が高く、入社して日が経たないうちから戦力になってもらっています。中長期的には、事務所の価値観を吸収して所内に伝播する役割も担ってくれると考えています。
工夫は採用だけでなく、その後の教育の際にもあります。最近ではお客様との打ち合わせやコンサルティングもZoomを活用することが増えたので、事務所内での教育や練習もあえてZoomを活用して、画面の共有や伝え方などの実践的な教育を心がけています。また、事務所が一体となって成長できるように、松本順市氏の「成長支援制度」という社員同士が教えあうことを重視した人事制度を採用しています。優秀な人が1人で優秀であり続けるだけでなく、他者に自分のノウハウや知識を伝えることを評価する制度です。互いに教えあう風通しの良い組織を目指しており、新卒で入っても気軽に質問し学べる環境を作っています。他者に教えることで学ぶこともありますし、新たなことを吸収しようという気概にも繋がると考えています。
STREAMEDもご利用いただいていますが、今年の確定申告を終えてみていかがですか
今回の確定申告では、以前の会計ソフトからマネーフォワード クラウドを導入したお客様は資料の回収が早く、また月次決算が早期化したおかげで従来よりも業務的な負担が改善されていたと思います。
今年からは医療費控除が取り込めるようになったことを受けて、実際にSTREAMEDを使ってみたところ、40件程の医療費の入力・集計の作業がなくなりました。そのような点で所内では利便性を感じました。
結果として、顧問先の増加による確定申告件数の増加にも残業時間を増やすことなく対応できました。さらにお客さんとのコミュニケーションもより深く行えたと感じています。
最後に今後の展望を教えてください
マネーフォワード クラウドを中心としたクラウド化、デジタル化を進めたことは、業務改善、お客様との関係強化、職員の意識変化などこれからの事務所に必要なものを得られたと思います。今後は経営理念をさらに実現できるように、お客様の信頼に応え、安心して事業に専念できるような支援をしたいと考えています。急激に変化する時代でも、お客様や地域社会に貢献し続けることで「しあわせ」を実現できると思います。その手段として、今後マネーフォワード クラウドのさらなる活用によってお客様のバックオフィス業務全体をサポートしていきます。
そして会計事務所業界がかつてのような魅力を取り戻し、会計人に憧れたり、目指したいと思ったりするようになればと思います。会計事務所がお客様と共に成長しながら地域を盛り上げ、子供たちが思い思いに夢を描けるような社会を目指して、多くの事務所のみなさまと共に地域の中小企業支援を進めていくことができればと思います。
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