導入事例
国税OBの経験を活かし、お客様の自立支援と社会貢献に尽力
マネーフォワード クラウド公認メンバー
丸山昌仁税理士事務所
丸山 昌仁様
国税の職場を定年退職後に、地元・熊本で開業された丸山先生。お客様からの紹介で初めて「マネーフォワード クラウド会計」を利用し、便利さを実感。わずか1年弱の間に「マネーフォワード クラウド会計」と「STREAMED」を使いこなし、今年は残業なしで100件超の確定申告を手がけられました。今回は、クラウド会計を駆使し、北海道から沖縄まで全国からお客様を獲得されている丸山先生に、お話を伺いました。
目的
業務改善・効率化、少人数で運営
解決策
マネーフォワード クラウド・STREAMEDの導入
効果
利益を追うよりも、確定申告で苦労されている方のために
事務所のご紹介を兼ねて、理念や大事にしていることを教えてください
弊社は、お客様との「信頼」と「責任」をテーマに開業しました。私はもともと国税局に勤めておりまして、定年退職後に開業をしています。国税局時代は個人課税領域の担当として、所得税や確定申告にまつわる仕事をしていました。そして「なぜこんなに、確定申告会場に人が来るんだろう」「力になりたい」と感じたことから、社会貢献や地域貢献もテーマに開業しました。この点が、利益を一番に追求する事務所とは大きく違うところだと思います。
便利さに衝撃!コスト削減に必要不可欠な「STREAMED」
「マネーフォワード クラウド会計」を導入されたきっかけは何ですか
2022年の1月ごろに、お客様から「『マネーフォワード クラウド会計』を使っているので、一緒に使ってほしい」と言われたのがきっかけです。もともと、「マネーフォワード クラウド会計」や他のクラウド会計ソフトの存在は知ってはいましたが、詳しい内容はよく知りませんでした。
「STREAMED」もご利用いただいていますが、何かきっかけはあったのでしょうか
「マネーフォワード クラウド会計」を使い始めてから、後日貴社の仲畑さんから「STREAMED」も紹介いただきました。
「STREAMED」は、紙の領収書をスキャナーでスキャンするだけで、翌営業日には仕訳データ化されて戻ってきます。最初に見たときは「こんなに便利なものがあるんだ」と衝撃を受けました。それから「STREAMED」も導入して、仕事の進め方がガラッと変わりましたね。
「STREAMED」を導入したことで、どのような効果がありましたか
事務所運営におけるコストが、かなり削減されました。今月はおそらく、5,000枚以上証憑を入力していますが、毎月この入力のために人を雇うと、いくらかかるのだろうと。「STREAMED」を導入することで、そのコストがかなり抑えられます。また、証憑を手入力すると、絶対にエラーが出てしまいますよね。それをチェックするだけでも大変な労力なので、チェック作業がなくなるだけで、だいぶストレスが減りました。
また、証憑の画像データが残ることも、とてもよかったです。電子帳簿保存法のこともありますし、そこにからめて画像データのお話をすると、お客様にも安心していただけます。こうして、私と妻が行っていた証憑入力作業が削減できたので、不安なくお客様を増やすことができました。「マネーフォワード クラウド会計」と「STREAMED」の導入は、間違いなかったです。
100件超の申告を、残業なしかつ余裕で提出できた理由
「マネーフォワード クラウド会計」と「STREAMED」を導入されて、今年の確定申告はいかがでしたか
昨年よりだいぶ件数が増えまして、今年は100件以上担当しました。還付申告を受付前までに30件ほど、続いて還付以外の申告を受付初日に27件終えたので、全体の半数ほどは受付初日までに提出しています。一番大変な申告を最後に提出したのですが、それも締切4日前でした。妻にも証憑のスキャンを手伝ってもらいましたが、残業も遅くて19時までとほぼなく、無事終えることができました。
多数の申告を、計画的に提出できた秘訣はなんですか
まず、お客様には毎月顧問料を頂き、資料を1〜2か月に1回、必ず送っていただくようにしています。これは、個人事業主のお客様でも一緒です。「年に1回でいいよ」という形にすると、作業量がその時期に集中してこちらもパンクしてしまうので、定期的な資料送付をお願いしています。
また、お客様には常に情報を発信するようにしています。工数がかかる申告の方にはこまめに「資料をどんどん送ってください」とご連絡したり、今回の申告では「12月末までに、11月までの資料を送ってください」と、少し厳しくお伝えしました。
「マネーフォワード クラウド会計」を利用しているお客様については、週末にクラウド内を巡回して進捗を確認し、「工数がかかる方」「ほどほどの方」「かからない方」と色分けして対応しています。
こうして、データが集まるのが遅いであろうことを予想して、早め早めにデータ入力を進めた結果、計画的に申告を進められました。定期的に証憑を回収して入力する仕組みを作り、それにお客様が対応してくれれば、顧問先を多く抱えても対応できると考えています
「マネーフォワード クラウド会計」と「STREAMED」を導入された際、つまづいた点はありましたか
正直、結構ありました(笑)。特に最初は、使っているパソコンのセキュリティレベルが高かったので、アップローダーをインストールするところから時間がかかりましたね。でも、専任担当の方がきちんとフォローしてくださったおかげで、無事初期設定もクリアできました。その後も、使えば使うほど、慣れていきましたね。
不明点が出てきたときは、チャットでいろいろと教えてもらえました。質問したらすぐ回答してくれますし、行き詰まったポイントもしっかり調べてくれて、ありがたいです。実は、国税の職場でも管理職時代が長かったためか、私はITツールの使用が得意ではありません。Web会議ツールの「Zoom」も、1年半前に初めて使ったくらいなんです。そんな私が1人で導入しても、「マネーフォワード クラウド会計」はフォローがきちんとしていたので、安心でした。
事務所はもちろんお客様にもメリット大の「マネーフォワード クラウド」
クラウド会計の導入について、お客様からの不安の声はありませんでしたか
やはり、当初は抵抗感のあるお客様もいました。そんな方には、「マネーフォワードのクラウド会計を、ネットで検索してみてください」と勧めています。そして、実際に「マネーフォワード クラウド会計」や「STREAMED」での作業の流れを動画と画像に撮って、お見せします。
「こうやってスキャンすることで、すぐ数値が入力されます」「こういう風に証憑が保存されます」と説明すると、お客様も驚きつつ、納得してくれます。そうすると、資料を日付順に並べたりまとめたりする必要がないことも伝えられるので、お客様側での手間もなくせるんです。
あと、「マネーフォワード クラウド会計」を使うと残高試算表がすぐ出せるので、その点もお伝えしています。手入力の税理士事務所に残高試算表を依頼すると、作成に1~2か月かかってしまうので、「マネーフォワード クラウド会計」のスピード感に驚かれるお客様も多いですね。特に地方だと、まだあまりクラウド会計の便利さが広まっていないように感じます。
貴社は全国展開されていますが、お客様はどのような方が多いのでしょうか
「マネーフォワード クラウド会計」のおかげで、全国にお客様がいらっしゃいます。一番遠いところだと、北海道の方ですね。沖縄にもいらっしゃいます。クラウド会計を使っている世代はやはり若いので、20代のお客様もいます。逆に地元・熊本のお客様だと、僕に近い年齢層の方や40代以上の方が多い印象です。クラウド会計を活用することで、集客の可能性が広がりました。
自立して申告できるお客様を増やし、国税の世界にも提言を
定年後に開業され、ますますご活躍されている秘訣を教えてください
今度は「国税の職場の外から、国税の世界に提言していきたい」という気持ちがあるからかもしれません。その道で生きてきたからこそ、公務員の世界に古い手順や非効率な仕事方法などが残っていることを知っています。40年前に経験した仕事の手順が、未だに変わっていなかったりするんです。でもそれは、税理士の世界でも同じで、新しいIT技術をもっと取り入れて効率化していける部分が、たくさんあるはずです。新しい知識を取り入れることでシステムがどんどん代わり、若手が活躍するようになれば、税理士の世界を目指す人も増え、業界全体が良くなっていくのでは、と考えています。そうしたITツールの活用や頭の切り替えを、今後は提言していきたいですね。
今後の展望について、教えてください
クラウド会計を活用して、5年後、10年後には自立して確定申告ができるお客様を増やしたいです。国税局時代、確定申告会場の混雑具合や煩雑さを見ているので、「会場で申告しなくてもいいようにしてあげたい」と考えています。こういうシステムを使って、お客様が自立できるようなサポートを行い、自立の入口となれれば幸いです。
というのも、私は定年後にこの事務所を始めたので、あと何年バリバリ仕事ができるのかと逆算したんです。ある程度自立して申告できる方を増やしていけば、私や他の税理士がいなくても、確定申告が怖くなくなります。「マネーフォワード クラウド会計」や「STREAMED」をうまく活用しながら今後お客様たちの自立に貢献していきたいです。
また、「マネーフォワード クラウド会計」や「STREAMED」の活用で、まだまだお客様が増やせそうです。お客様たちも「マネーフォワード クラウド会計」に慣れてきて、彼らの入力が増えている分、私の事務量も減ってきているので。そしてその一方で、私と似た考えの後輩税理士がいるなら、今後一緒に仕事をしていきたいですね。
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大河原 祐司様
末永 さくら様
芳賀 匡史様会計事務所 東京都 15〜39名
- クラウド会計・確定申告
- STREAMED
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クラウド推進を若手社員の活躍の場に。「お客様のために」を実現する社員育成戦略
1989年に横浜で開業した税理士法人 横浜総合事務所様は、2008年に法人化し、現在はスタッフ55名を有しています。全スタッフが、確固たる経営理念のもと「お客様のために何ができるか」を考え行動。若手社員がクラウド会計ソフトの活用を先導することで、活躍しているのも特徴的です。その秘訣を、代表の山本様、クラウド推進担当の倉本様・廣田様にお伺いしました。
山本 歩美様 倉本 俊様 廣田 実穂様
会計事務所 神奈川県 40〜99名
- クラウド会計・確定申告
- STREAMED
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最初に自ら利用し、圧倒的便利さを実感。だからこそ切り替えも自信をもって提案できた
沖縄県うるま市で長年に渡り地域のお客様を支え続けてきた、歴史と伝統ある本永美智子税理士事務所様。「お客様が不安や疑問を何一つ持つことなく満足できること」を目指して、日々お客様のサポートに尽力されています。
2023年2月に「STREAMED」を導入し、6月に公認メンバーに加入されて以降、「記帳代行プラン」を活用しながら一気にお客様へのクラウド導入を推し進められました。今回はそんな本永美智子様に、苦労された点や成功の秘訣をお伺いしました。本永 美智子様
会計事務所 沖縄県 5〜14名
- クラウド会計・確定申告
- STREAMED