山田颯税理士事務所

導入事例

税務と労務の両面からサポート。ITで「ゆとり」を提供する、よき相談相手に

マネーフォワード クラウド公認メンバー

山田颯税理士事務所

山田颯様

税務と労務の両面からサポート。ITで「ゆとり」を提供する、よき相談相手に

山田颯税理士事務所

山田颯様

業種

会計事務所

都道府県

愛知県

人数

1〜4名

利用サービス

  • クラウド会計・確定申告

20代という若さで開業された税理士の山田颯様・社労士の新矢夏穂様ご夫妻。クラウド会計を活用しつつ、お客様を税務・労務の両面からサポートするサービスをお二人で提供しています。本記事では士業の中でもかなり早い開業に至ったきっかけや、開業後の工夫やこだわり、「マネーフォワード クラウド」を使ってみた感想などをお伺いしました。

目的

業務改善・効率化

解決策

マネーフォワード クラウド

効果

ブランディング、業務の効率化、自由な働き方

若さと2人体制を武器に、最先端の手法で「ゆとり」を生む

山田颯税理士事務所の特徴や理念を教えてください

山田様(以下敬称略):事務所の特徴は、お客様を税務と労務の両面からサポートできることです。
税理士代表の私と、社労士代表の新矢がともに27歳という若さを生かし、最先端の情報を取り入れながら、税務・労務の視点で情報提供できることが強みです。
 

そして弊事務所の理念は、「人生にゆとりを」です。それを実現するために、私たちは「時間」「知識」「お金」「人間関係」という、4つのゆとりを大切にしています。

  • 時間:ITを活用して経営者の手間を最小限に抑える
  • 知識:税金や社会保険の考え方を知る
  • お金:融資や節税、助成金などの情報をお伝えし、資金を確保する
  • 人間関係:諸手続きや説明を正しく行うことで、従業員との信頼関係を作る

経営は、法律や制度を理解したうえで「いかに自分らしく満足いく選択をするか」という、決断の連続です。「お客様が満足する選択とは何か」を一緒に考えながら、お客様にとって身近で話しやすい相談相手になることを目指しています。
 

仕事を行う上でのこだわりはありますか?

山田:クラウドを活用し、ペーパーレスを心がけることです。
最近は、県をまたぐような遠方からのお客様も増えています。そのため、そもそもクラウド活用やペーパーレスは、取り入れなければ仕事ができません。士業においても、仕事をしていくうえでの前提になっているのを感じているので、クラウド活用とペーパーレスは当たり前のものとして仕事を続けていきたいですね。
現在、千葉県のお客様もいますが、業務上で困ることは特にありません。

その一方で、近隣のお客様の場合は、月次面談の際にお会いするようにしています。サポートに必要な情報は、雑談から出てくることも多いと感じているからです。
基本的には月次報告と雑談をしていますが、その割合はお客様のタイプによって変えています。細かい収支報告やお悩み相談、雑談など、お客様の望む内容に合わせつつ、その中で改善のヒントになりそうな情報を引き出すよう、心がけています。

新矢様(以下敬称略):訪問の際は、どちらかだけが伺うこともありますし、必要に応じて二人でお伺いすることもあります。
例えば、お客様が資金繰りにお悩みの場合は、税務契約をしていなくても、山田と2人でお伺いしたりします。お客様のニーズにうまくはまれば、そこで契約につながることもありますね。

夫婦で協業し、息の合ったトータルサポートを提供

山田様は税理士、新矢様は社労士ですが、お二人はどのように連携されていますか?

山田:それぞれが別の事務所の代表ですが、「併設」という形を取っており、夫婦で協業して同じお客様をサポートしています。ですので、顧問契約が税務だけ・労務だけの場合もあります。
ただし、例えば税務契約だけのお客様でも、労務のサポートが必要だと感じた場合は、新矢と一緒にヒアリングしに行ったりします。

新矢:税理士と社労士では、問題に対する解決法がまったく異なるんです。
例えば、賞与についての相談に対し、税理士は利益配分についてアドバイスをしますが、社労士は従業員のモチベーションに配慮した査定についてアドバイスします。
ですので、契約がどちらかだけであっても、両方の視点から回答するようにしています。
他の事務所だと、税務と労務で担当部署が変わったりして聞きづらいところですが、私たちはそこの距離感が近いので、多面的なサポートができます。

山田:実際、税務と労務のどちらに相談すればいいのか、迷われるお客様も多くいらっしゃいます。2人で一緒にヒアリングを行い両方の視点から答えることで、トータルサポートができ、余計なストレスもなくせていると思います。

お客様にとって頼もしい存在ですね。ところで、和やかな雰囲気のお二人ですが、専門家同士で意見がぶつかり合うことはないのでしょうか?

山田:税理士と社労士で専門分野が異なるので、もめることはあまりないですね。
一緒にいる時間は長いのですが、お互い「教えてもらって情報交換しあう」という感じです。

新矢:もし税理士同士とか社労士同士だったら、法令の解釈違いでけんかになるかもしれませんね(笑)。
 

高3で税理士を目指したのは「同級生と肩を並べたいから」

お二人がそれぞれ、税理士や社労士になろうと決めた時期や、きっかけを教えてください

山田:税理士になろうと決めたのは、高校を卒業するときでした。
当時通っていた東海高等学校では、医者志望の同級生が多かったのですが、自分は成績があまりよくなかったんです。でも資格職に就けば、彼らと対等に助け合いながら仕事ができると思い、税理士を目指すと決めました。
市場を医療関係に絞ったのもこの頃です。祖父が税理士だったので、もともと税理士という職業を知っていたことも、目指したきっかけのひとつですね。

新矢:大学3年生の頃、会計事務所訪問などで社労士という職業を知り「私はこっちが好きだ」と思ったことです。
山田とは大学1年生からお付き合いしていたので、税理士の勉強をする彼をずっと見ていましたし、税理士という職業は知っていました。
しかし、人の話を聞くことが好きな私にとって、「悩みを聞いて解決まで導く」という労務の仕事が向いていると思ったんです。そこから、社労士を目指すようになりました。

山田様は27歳で業界歴7年ということで、かなりお若いのにキャリアが長いですよね。

山田:大学2年生の頃から、医療系に強い税理士法人でアルバイトをしていたので、そこから数えて7年です。
やりたいことが決まっていたので早めに独立したいと思い、大学1年生の4月から資格の勉強を始め、アルバイトも自分で税理士法人を探して、メールで問い合わせて採用されました。アルバイト先にそのまま正社員として入所し、早めに税理士としての力をつけることができたのは、ありがたかったです。

独立後、お二人はお客様を増やすためにどのような工夫をされましたか?

山田:主に人からの紹介でお客様が増えていきました。
実は、Web上での営業は全く行っていません。公式HPもないんです。知り合いやマーケティング・サービスのBNI経由で紹介をいただき、そこからさらに紹介でお客様が増えていきました。高校時代のOB・OGやお客様からの紹介、士業系の知り合いからの紹介が多いです。

紹介と言っても異業種交流会にはあまり行かず、紹介されたら会いに行く、ということを繰り返していたら、自然にお客様が増えました。一緒にお酒を飲んだり、誘われてサバイバルゲームに行ったりと、プライベートの延長で仲良くなったり契約を頂いたりすることもあります。「20代の税理士です」というだけでも覚えてもらいやすいですし、「社労士とセットで事業をしていて面白いよ」と紹介いただくことも多いので、とてもありがたいですね。

新矢:私も開業時に特定の紹介元はなかったのですが、ガンガン営業するタイプでもなかったので、紹介で少しずつお客様が増えていきました。
本当にいいご縁に恵まれていると思います。その分、私たちもできるだけ皆さまにいいご縁をつなげられれば、と思っています。
 

クラウド会計で働き方を楽に。皆に「歩みたい人生」を

「マネーフォワード クラウド」を導入しようと思ったきっかけを教えてください。

新矢:サービスに勢いがあり、今後もどんどんシステムが良くなっていくだろうと思ったからです。
前職ではデスクトップ型のソフトウェアを使っていて、顧問先での作業やリモートワークの際に不都合が多いと感じていました。
そこでクラウド給与計算ソフトを入れようと考えたときに、もともと家計簿アプリやCMで知っていた「マネーフォワード クラウド給与」が思い浮かびました。
開業した2020年頃から導入しているのですが、アップデートが頻繁で、ほしいと思った機能をしっかり追加してくれるので、その良さを実感しています。

山田:私も新矢と同じ理由でクラウド会計ソフトを導入しようと思っていて、個人的にもクラウド会計ソフトといえば、「マネーフォワード クラウド会計」でした。
実際に使い勝手もいいですし、大学生のアルバイトスタッフもソフトを使いこなしています。
チャットボットも質問がしやすくて便利ですね。
お客様にも、CMや家計簿アプリを通じて「マネーフォワード クラウド」を知っている方が多いので、説明しやすく導入もスムーズです。クラウド会計ソフトのなかで、認知度が一番高いのではないでしょうか。

導入後、働き方に変化はありましたか?

新矢:お問い合わせに対し、電話やチャットですぐ回答できることが増えました。
隙間時間を使いながら、場所と時間にとらわれずに仕事ができるので、旅行しながら作業することも可能です。
歯科医院のお客様が多いため、診療終了後に質問をいただくことがよくあるのですが、空いた時間にストレスなく回答できますし、不満はないですね。

山田:時間と場所の制約がなくなり、好きなときに好きなように働けるようになりました。
例えば、期日までに価値あるサービスを提供できれば問題はないので、夜働きたいなら夜に仕事をしてもいいですよね。必ずしも、毎日朝9時に出社する必要はありません。その方が、従業員もみんな幸せになるのではないでしょうか。

私は、「効率化の結果時間が余るなら、その分早く帰ればいい」と思っています。
従業員にも、なるべく早く仕事を終わらせて、残りの時間は好きなことや勉強にあててほしいんです。
もっと稼ぎたい人にはより多くの仕事を渡したいですし、休みが多い方がいいという人には週休3日で働いてもらえばいいですよね。

ひとりひとりの「歩みたい人生」を聞き、そのために必要な働き方を実務に落とし込んで、好きに働いてほしいです。結果として、従業員が自然とやる気を出してくれることが多いですね。
会計事務所だけではなく、こういう働き方が全国的に広まってほしいと思っています。

今後、事務所として取り組んでいきたいことはありますか?

山田:私たちを必要としてくれる人たちにとっての、よりよい相談相手となりたいです。そして、人生にゆとりを持っている人を増やしたいですね。
今は、ITを活用できるかどうかで、作業効率が大きく変わる時代だと思います。固定観念にとらわれることなく新しい技術を取り入れ、お客様の求める内容をより早く、正確に実現できる事務所でありたいです。

そして、お客様には経営者の方が多いのですが、「経営者にとっての経営は人生の一部で、その人の全てではない」と考えているので、「その方個人がどういう人生を歩みたいのか」に注目し、サポートしています。
とにかく売上を上げたいのか、売上を半分にしても人間関係を良くしたいのか。お客様の人生の相談に乗れることも楽しいですし、そういう存在になりたいです。

また、将来日本の社会を担っていく人たちに、社会制度の仕組みをもっと伝えていきたいです。こうした仕組みは知っていると有利になることが多いのですが、この仕事をしていると、社会人の多くが社会制度や税金の仕組みを深くは知らないのだな、と実感するからです。
今は学生に向けた講演を行うことも多くなっています。こうした活動を通して、未来の日本についてしっかりと考えられる人や、そのうえで自分の人生にも向き合って考えられる人を増やしたいですね。

 

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