導入事例
自動連携と自動仕訳で2時間かかっていた月次作業が30分に
マネーフォワード クラウド公認メンバー
税理士法人 アイ・パートナーズ
石渡 哲哉様
「中小企業に特化したコンサルティング会社であり続ける」をモットーに、税理士法人+グループ会社(経営コンサル会社、社労士事務所、行政書士事務所、広報会社)の連携でトータル的にお客様をサポートしています。税理士8名を含む約40名のスタッフが、お客様の事業の成長に寄与することで、社会の発展に貢献することを使命と考えています。
目的
業務改善・効率化、属人化・計算ミスの防止
解決策
マネーフォワード クラウドの導入
付加価値業務
効果
新サービス「コンシェルジュ業務」
税理士法人 アイ・パートナーズについて教えてください
2014年の1月から私が代表を務めていますが、元々は、1980年に叔父の石渡宏道が「石渡会計事務所」として創業しました。通算すると、今年で37年目となります。その叔父が独立の際に引継いだ、最初の顧問先である「病院」に誠心誠意向き合ったご縁で、紹介に次ぐ紹介をいただくこととなり、多くの医療機関の皆さまに出会うことができました。
ちなみに事務所名「アイ・パートナーズ」の「アイ」は、石渡のイニシャル「i」ではなく「愛」からきていて、「お客様に愛着を持って仕事をしましょう」という意味が込められています。オフィスの入り口に飾ってある「愛」の字は、“今年の漢字”で有名な京都清水寺の貫主にお願いして書いていただいたものです。
医療業界のお客様に提供されているサービスで、他の会計事務所と比べて特徴的なものはありますか
当事務所には、病院の他に診療所のお客様も数多くいらっしゃいます。診療所の多くは病院とは違い、医事課や総務課など総務経理の専任のスタッフを置いていません。レセコンデータも経営分析情報の宝庫でもあるのに、レセプト請求に使用する以外十分に活かしきれていないのが実情です。そこで、院長、事務長を助けて、バックオフィス業務に力を入れています。
会計入力、給与計算、勤怠管理など自動化できるものはどんどん自動化して総務経理業務の省力化を支援したり、グループ会社と連携して労使トラブル対応や理念教育研修を行うなど、従来の会計事務所の業務にとどまらず経理から労務までトータル的にサポートしています。こうした自計化は医療機関だけでなく会計事務所側の省力化にもつながりますので、確保した時間で院長に「決算書っておもしろい!」と興味をもってもらえるよう見どころをお伝えしています。
「マネーフォワード クラウド会計」をお選びいただいた背景を、詳しくお聞かせいただけますか
会計業務には、「制度会計」と「意思決定会計」の2つがあり、我々が行うのは「意思決定会計」です。よく、記帳に対して経営計画策定を「付加価値業務」などと言いますが、付加価値でもなんでもなくて、そもそも会計事務所の本来の業務ですよね。「制度会計」に必須の記帳業務が、会計事務所の根底にあるのは当たり前。でも重点を置くのは「意思決定会計」だと思います。誰がやっても同じ仕事はなくなる、という危機感と同時に、お客様の意思決定に役立つデータを扱い、ニーズを捉えていけば、会計事務所の仕事には無限の可能性を感じます。
それで2年前の経営方針で「事業ドメインの変更」を掲げました。その中で、我々の業務の中心であった会計ソフトから見直そう!と思ったのです。重視したのは、「作業をやめる」という事務所目線と、「中小企業で使いやすい」「会計以外のサービスとの拡張性と柔軟性」というお客様目線の両方でした。
「マネーフォワード クラウド会計」導入の決め手は、徳島県にある税理士法人アクシスさんの見学会で、ある参加者から質問を受けたときのマネーフォワードさんの回答でしたね。「今後、申告書作成機能を持たせるか?」と聞かれて、「作りません」ときっぱり答えていたのです。マネーフォワードさんは会計事務所の利便性より中小企業のお客様に向いているのだな、よし、「マネーフォワード クラウド会計」でいこう、と決めました。会計事務所の発想からできたソフトであれば、限界がありますから。
「マネーフォワード クラウド会計」を実際に導入してみて、いかがでしたか
新しいツールを使い始めることで、職員たちがいろいろなことを考えてくれるようになりました。1クリック、2クリックでどんどん連携し結果が出てくる。キーボードや電卓の出番は確実に減りましたね。便利そうな連携サービスが出たと知れば、まずは事務所に導入して試してみる。職員の月末精算作業やその他管理業務が大幅に短縮され、確実に時間を作ることができる。この喜びをお客様にもお伝えしたい!と生まれたのが、「コンシェルジュ業務」という新ドメインです。
当事務所でも、「マネーフォワード クラウド」の会計・給与・経費と、別会社のクラウド勤怠管理「KING OF TIME」を導入して、便利さを実感しています。以前はスケジュール表を見ながらエクセルに入力していましたが、その作業自体が不要になりました。「マネーフォワード クラウド会計」は連携できる他のクラウドサービスが多いので、そういった実体験に基づくハウツーとともに、経理総務といったバックオフィス業務を請け負うことも含めて、お客様へ一番効率の良い方法をご提案したいと思っています。
エクセルで各自集計していたころと比べて、職員全体では数日単位で効率化できています。サービス導入だけでも効率化が見込めて、それにより生まれた時間を「考える」時間に費やせる。お客様とビジョンを共有して、実現に向けてどう進めていくか、じっくり話ができるようになりました。
記帳業務で具体的な作業時間の変化はありました
ある職員は、今まで2時間かかっていた月次作業が30分で済むと言っています。連携すれば入力ミスもなくなりますし、仕訳の学習機能がいいですよね。
今までの記帳業務は、リース料ならA社は「賃借料」、B社は「割賦金の払い」といった、お客様ごとのやり方を覚えている人でないと処理できなかった。「マネーフォワード クラウド会計」では個人に依存しない。
仕訳ルールが決まっているので、データを取り込んで登録ボタンさえ押せば、お客様ごとに違う勘定科目できちんと出てきます。あの人しかできない、という属人化をなくせます。
コンシェルジュ業務の他に、新しい発想で始まったものはありますか
報酬のクレジットカード決済を始めました。所内でも客先でも「Square」端末で決済していただければ、手間いらずでポイントもつきます。うちは手数料を引かれますが、お客様にとって便利ならそれで良いのです。
あとは、お客様に事務所へ来ていただいて行う「MF塾」という講座も始めました。簿記・PCの知識ゼロでも「マネーフォワード クラウド」を使いこなすようになったお客様もいます。これで、数字は苦手とおっしゃっていたお客様も、ビジュアルで経営の傾向を把握し会計に興味がわいたと喜んでいらっしゃいます。お客様の未来をともに考える時間を増やし、中小企業に特化したコンサルティング会社であり続けるよう、今後も「愛」を持って取り組んでまいります。
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