購入品について、金額により減価償却などが必要な場合があります。
金額ごとの処理方法
基準については下記の表を参考としてください。
通常の経費 | 一括償却資産 | 中小企業者の特例 (少額減価償却資産の特例) | 通常の減価償却資産 | |
---|---|---|---|---|
資産の取得価額 | 10万円未満 | 20万円未満 | 30万円未満 | 10万円以上 |
経費処理可能な金額 | 全額可能 | 取得価額の1/3 | 300万円以下なら全額可能 | 全額可能 |
固定資産計上 | 不必要 | 必要 | 必要 | 必要 |
償却資産税 | かからない | かからない | かかる | かかる |
通常の経費(減価償却不要)
通常どおり仕訳登録します。
一台4万円のプリンタを現金で購入した
振替伝票入力
「振替伝票入力」では、借方に「消耗品費」貸方に「現金」を選択します。
簡単入力
「簡単入力」では、「①収入または支出を選択」で支出欄の「現金支払」から「現金」を選択し、「③用途と金額を入力」で「備品・消耗品費」を選択します。
一括償却資産
「一括償却資産」の科目で資産計上します。
一台15万円のパソコンを現金で購入し、一括償却資産として計上した
振替伝票入力
「振替伝票入力」では、借方に「一括償却資産」貸方に「現金」を選択します。
簡単入力
「簡単入力」では、「①収入または支出を選択」で支出欄の「現金支払」から「現金」を選択し、「③用途と金額を入力」で「一括償却資産」を選択します。
固定資産台帳の登録
固定資産台帳を開き、登録します。
登録すると、減価償却費の仕訳が自動作成されます。
中小企業者の特例(少額減価償却資産の特例)
少額減価償却資産の特例を使う場合には、通常の減価償却費のように資産の種類ごとの勘定科目を選択し計上します。
冷蔵庫を250,000円で購入し、中小企業者の特例で計上した
振替伝票入力
「振替伝票入力」では、借方に「機械装置」貸方に「普通預金」を選択します。
簡単入力
「簡単入力」では、「①収入または支出を選択」で支出欄の「口座振込」から「普通預金」を選択し、「③用途と金額を入力」で「機械装置」を選択します。
固定資産台帳の登録
少額減価償却資産を計上する場合、固定資産台帳で登録を行ってください。
その際、「償却方法」に「即時償却」を選び作成を行ってください。
また、青色申告書の摘要欄に「 措法28の2 」という記載を行ってください。
決算書の反映
なお、本年分の普通償却費については、国税庁の発行する記載例のとおりに空欄にすることができません。「減価償却費の計算」の箇所について、0表記ではなく空欄にしたい場合には、「青色申告決算書への計上」のチェックを外し、手書きでの記入をお願いいたします。
通常の減価償却資産
50万円のパソコンを購入した
振替伝票入力
「振替伝票入力」では、借方に「機械装置」貸方に「普通預金」を選択します。
簡単入力
「簡単入力」では、「①収入または支出を選択」で支出欄の「口座振込」から「普通預金」を選択し、「③用途と金額を入力」で「機械装置」を選択します。
固定資産台帳の登録
固定資産台帳の登録を行います。
減価償却費の仕訳は自動で計上されます。
年数の算出は減価償却費|国税庁をご参照ください。
固定資産を手放したとき
固定資産を手放したときには、固定資産台帳への記入と仕訳登録が必要です。
固定資産台帳
固定資産台帳の編集画面を開き、「消失日(除却/売却等の日付)」に除却した日付を記入します。
資産
状況に応じ仕訳登録が必要です。また、別途譲渡所得の申告が必要な場合があります。あわせてご確認ください。
振替伝票入力
「振替伝票入力」では、入力欄左にある(+)ボタンを選択し、複合仕訳を登録します。
【帳簿価額より安い場合】未償却残高が100,000円のパソコンを50,000円で処分した
【帳簿価額より高い場合】未償却残高が100,000円のパソコンを150,000円で処分した
【処分手数料が発生した】未償却残高が100,000円のパソコンを50,000円で処分した。処分に5,000円の手数料が発生した
簡単入力
「簡単入力」画面では、複合仕訳の入力に対応していません。
振替伝票入力や仕訳帳入力を利用してご登録ください。
Q. 「複合仕訳」の入力方法を教えてください。
複合仕訳とは、借方・貸方のどちらかに、2つ以上の勘定科目がある仕訳のことを言います。
振込時に手数料が発生した場合や、給与を支払った際に社会保険料と源泉所得税の天引きが発生した場合など、ひとつの取引に複数の科目を使う必要がある場合に使用します。
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