• 作成日 : 2022年7月8日

営業代行の個人事業主・フリーランスになるには?平均年収や報酬形態も解説!

営業代行の個人事業主・フリーランスになるには?平均年収や報酬形態も解説!

今、個人事業主やフリーランスとして、営業代行を営んでいる人が増えています。営業代行では成果報酬などで収入を得ますが、その実態を知らない人も多いでしょう。

ここでは、サービス内容や費用、年収にいたるまで、営業代行について詳しく解説します。

そもそも営業代行とは?

そもそも営業代行とは、企業から依頼を受けて、外注で営業活動の仕事をすることです。

企業が売上を伸ばすには、営業活動が必要不可欠です。以前は、自社で営業職を抱える企業がほとんどでした。しかし、営業職の雇用や育成などのコストを削減するため、営業活動を外注する企業も増えてきました。

それに伴い、個人事業主やフリーランスとして、営業代行を仕事にする人が増えています。

営業代行の個人事業主・フリーランスのサービス内容は?

ひとことで営業代行といっても、その業務は多岐にわたります。営業代行の主な業務として、以下のようなものがあります。

顧客の新規開拓

営業代行は独自のルートや人脈などを持っていることが多いため、企業にとって、自社の営業職とは異なった地域や分野の顧客獲得が期待できます。

ルートセールスの代行

顧客の新規獲得ではなく、既存顧客との関係を継続・強化するためにルートセールスを営業代行に依頼する企業も多いです。コロナ禍においては、インターネットを使ったリモート営業でのルートセールスを営業代行に依頼することもあります。

テレアポ代行

営業活動といえば、実際に現地へ足を運んで営業することを考えがちですが、営業代行では電話を使ったテレアポも有効な営業活動のひとつです。

営業代行の個人事業主・フリーランスの平均年収は?

営業代行の個人事業主・フリーランスの平均年収は、300〜500万円程度といわれています。ある転職サイトにおける営業職の正社員の平均年収は、20代、30代で300〜500万円程度となっており、個人事業主・フリーランスの平均年収も同等であると考えられます。

しかし、営業という職業で、しかも会社に所属しない個人事業主・フリーランスであるため、自分の腕次第では1,000万円を超える年収になることもあります。

営業代行の個人事業主・フリーランスの報酬形態は?

営業代行の個人事業主・フリーランスの報酬形態には「固定報酬型」「成果報酬型」「複合型報酬」の3つがあります。契約の際には、報酬形態をしっかりと確認しておきましょう。

固定報酬型

固定報酬型は、給料のように毎月、固定で報酬が払われる形態のことです。成果に問わず報酬は固定なので、安心して業務を請け負うことができます。

成果報酬型

固定報酬型は、成果に応じて支払われる報酬額が変動する形態のことです。営業成績が良ければ、高い報酬を稼ぐことができます。

複合型報酬

複合型報酬は、固定報酬型と成果報酬型を組み合わせたものです。成果にかかわらず固定部分の報酬は受け取れるので、安心して仕事をすることができ、営業成績が良ければ高い報酬を稼ぐこともできます。

営業代行の個人事業主・フリーランスの費用・手数料相場は?

営業代行の個人事業主・フリーランスの費用・手数料相場は、報酬形態によって、以下のようになっています。

固定報酬型

おおよそ、営業職一人あたり、月50〜60万円程度です。日当では、2.5〜3万円程度となります。

成果報酬型

成果報酬型は、アポイントメントと成約(クロージング)で異なります。アポイントメントの場合、1件1.5〜2万円程度です。案件を成約(クロージング)すると、売上の30〜50%程度の報酬を受け取れます。

複合型報酬

複合型報酬は、固定報酬部分と成果報酬部分に分かれますが、固定報酬部分は、月25〜50円程度となっています。成果報酬部分もあるため、固定報酬型よりは、金額は低くなります。また、成果報酬部分の設定金額は、契約によってさまざまです。

営業代行の個人事業主・フリーランスに必要なスキルは?

営業代行の個人事業主・フリーランスに必要なスキルとして、以下のようなものがあります。

ヒアリング・プレゼンテーションスキル

営業として必要なスキルには、ヒアリングスキルとプレゼンテーションスキルがあります。
ヒアリングスキルにより、相手の意見をよく聞き、相手が求めていることを聴きだします。
また、商品やサービスの魅力を顧客に伝えるプレゼンテーションスキルがないと、案件を成約させることができません。

企画スキル

営業をするお客様だけでなく、営業代行を依頼してもらう企業に対しても、企画スキルは重要です。商品の販売方法やプレゼン方法なども自ら考え企業に伝える必要があるからです。仕事を多く受注するためにも、企画スキルを高める必要があります。

特化した分野の知識

特化した分野の知識があれば、その分野における営業代行を多く受けることができ、安定して仕事を得られます。

個人事業主・フリーランスとしての経営力

営業代行は、企業に所属する正社員とは異なります。個人事業主・フリーランスとして、自分で経営をしていく必要があります。お金の管理や収支の管理など、営業スキルだけでなく、個人事業主・フリーランスとしての経営力も身につけなければいけません。

営業代行の個人事業主・フリーランスとして起業する方法は?

法人の場合は、設立のために法務局に登記が必要ですが、営業代行の個人事業主・フリーランスは登記や登録は必要ありません。

ただし、営業代行の個人事業主・フリーランスとして起業したことを、税務署に報告します。具体的には「開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)」を税務署に提出します。起業の方法については、次の記事で詳しく解説しています。こちらを、ご参照ください。

営業代行の個人事業主・フリーランスの注意点は?

個人事業主・フリーランスの営業代行を仕事にする際には、以下のような注意点に留意しましょう。

契約内容をしっかりと確認する

クライアント企業と契約する際には、契約内容をしっかりと確認する必要があります。仕事の単価や報酬形態、業務範囲などを確認し、齟齬が生じないようにしましょう。

守秘義務に注意する

複数のクライアント企業と契約していたり、複数の営業先があったりする場合、他社の情報をうっかりと話してしまうと、守秘義務に違反することになります。守秘義務に違反すると、契約解除や賠償金の請求をされる可能性もあるので、注意が必要です。

開業後しばらくの生活資金を用意しておく

勤めていた会社から仕事を受注できる場合などはよいですが、一からクライアント企業を探すような場合は、すぐに仕事が見つからない可能性もあります。少なくとも半年程度の生活資金を用意してから、独立した方がよいでしょう。

確定申告と納税

個人事業主やフリーランスになったら、会社員の時とは違い、確定申告や納税を自分で行う必要があります。確定申告や納税は原則、毎年翌2月16日から3月15日までの間で行います。期限に間に合わないと、延滞税などのペナルティが課される場合もあるので、注意が必要です。

営業スキルを活かして営業代行に挑戦しましょう

社会全体で働き方改革が進んだり、企業が正社員の数を減らしたりしている現在において、在籍する会社にずっと勤められる保証はどこにもありません。独立する力がある場合は、早いうちに会社から独立し、自分の力で稼ぐことも考えておく必要があります。
特に営業代行は、これから市場が拡大することも見込めます。営業スキルがある場合は、営業スキルを活かして営業代行に挑戦することも考えましょう。

よくある質問

そもそも営業代行とは?

営業代行とは、企業から依頼を受け、外注で営業活動の仕事をすることです。詳しくはこちらをご覧ください。

営業代行にはどんな仕事がある?

顧客の新規開拓やルートセールスの代行などの仕事があります。詳しくはこちらをご覧ください。

営業代行の報酬形態とは?

営業代行の個人事業主・フリーランスの報酬形態には、「固定報酬型」「成果報酬型」「複合型報酬」の3つがあります。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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