税理士が名刺作成する際のデザインのポイントとは?テンプレートを使用する方法も解説。

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税理士が名刺作成をする際のデザインのポイントとは?テンプレートを使用する方法も解説。
ビジネスシーンにおいて、名刺は初対面の相手に自分のことを認識してもらうために重要な役割を担っています。特に税理士は仕事柄、信頼感や誠実さを顧客に求められることも多いため、名刺での第一印象は大事であり、その第一印象が新規の顧客獲得に影響を与えることもあるでしょう。

では、税理士に適した名刺とはどのようなものなのでしょうか。この記事では、税理士が名刺を持つべき理由から名刺作成する時のデザインのポイントなど、税理士の名刺作成について詳しく解説いたします。

 

税理士が名刺を持つべき理由

初対面の相手に対し、自分や仕事を知ってもらうためには名刺が欠かせません。
特にモノを売る仕事ではない税理士にとっては自分自身が「商品」であるため、第一印象で相手に良いイメージを与えることは非常に重要です。初対面での挨拶の際に渡す名刺についても、必然的に重要性の高いアイテムと言えるでしょう。

 

税理士が名刺作成するときのデザインのポイント

名刺を作成する際には、奇抜なデザインによって相手の目に留まればよいというものではありません。有資格者として責任ある仕事を行う上で、相手に対して安心感や信頼感を与えることが重要であり、フランクな印象を与えることが逆効果となる可能性もあります。名刺のデザインについては、自己満足ではなく受け取る相手をイメージして作成しましょう。

ターゲットにしたい顧客に合わせたデザインに

税理士の場合、業務内容によってターゲットとなる顧客層が異なります。
たとえば法人に関する業務の場合には中小企業の経営者が顧客となり、個人事業主や相続業務をメインにするのであれば個人が顧客層となるでしょう。

名刺を作成する上では、顧客層や業務内容に合わせた色を取り入れることをお勧めします。
たとえば若手の経営者をターゲットとするなら、オレンジや黄色などの暖色系で温かみや活発さを演出するのも良いでしょう。対照的に相続業務を中心に行う場合には、冷静さや誠実な印象を強調する青色などの寒色系や、平和を象徴するグリーン系の色を取り入れることも効果的です。

なお、色が与えるイメージについては下図のとおりです。

色が与えるイメージ
名刺に限らず、税理士事務所としてのイメージカラーを用意することが望ましいです。
自分の強みをさらに強調するだけでなく、若手税理士が落ち着いた印象を演出するために寒色系を取り入れるなど、自分に欠けている要素を色で補うことも効果的でしょう。
イメージカラーが決まったら、名刺やホームページ、看板などにも統一感を持たせましょう。

税理士の名刺に掲載したい情報

名刺には事務所名や名前、住所、電話番号、メールアドレスなどの基本情報はしっかりと載せましょう。このような本来あるべき基本情報が欠けてしまうと、信頼感が損なわれてしまう可能性があります。事務所としての業務内容や税理士としての得意分野がある場合、名刺に載せることでそれらをアピールすることが可能です。

ただし名刺という限られたスペースに情報を盛り込み過ぎると、雑然として見にくくなり、かえって情報が伝わりづらい名刺となってしまいます。そのような場合には、名刺に事務所ホームページのQRコードを載せることも効果的です。名刺に興味を持った相手が、スマートフォンを使っていつでも情報にアクセスすることが可能になります。

このように名刺にすべての情報を載せようとするのではなく、シンプルなデザインで信頼感を与え、まずは相手に関心を持ってもらう「入り口」としての役割を重視しましょう。事務所ホームページやSNSなどへの導線を作ることにより、名刺の「入り口」としての機能をより一層高めることができます。

名刺から信頼感を生み出す

顔写真を掲載する
相手に信頼感や親しみやすさを与えるという観点では、名刺に顔写真や似顔絵を載せるケースもあります。顔写真を載せることで、一度に大人数と名刺交換した場合や名刺交換から時間が経った場合でも、顔を思い出してもらいやすいというメリットがあります。

肩書きや有資格を記載する
「社員税理士」や「所属税理士」の場合には、税理士マークや税理士登録番号を載せることで未登録者との違いを明確にし、自身の肩書きや有資格者であることを訴求する方法も有用です。
一方で「開業税理士」の場合には、自分の事務所を開業しているため、有資格者であることを訴求する必要性は低いと言えます。限られたスペースに税理士マークを載せることが効果的かどうか、しっかりと検証してから判断しましょう。

裏面も活用する
名刺は掲載スペースが小さいため、裏面まで活用する事例も多いです。
税理士の場合には、信頼感を上げるためにこれまでの経歴を載せるケースや、親近感を与えるために趣味などのプロフィールを載せて雑談に役立てるケースもあります。
ただし裏面を活用する場合には、表面との整合性や統一感を意識しましょう。たとえばプロフィールを載せて多少のメリハリを演出することは効果的ですが、あまりにも砕けた内容だとかえって信頼感を損なってしまうリスクもあります。

名刺のデザインにおいては、渡す相手に好印象を抱いてもらうことが最も重要です。場合によっては、フォーマル用やカジュアル用など複数の名刺を用意し、TPOによって使い分けることも実用的でしょう。

 

税理士の名刺作成方法

税理士が名刺を作成する場合には、主に以下の2つの方法があります。

テンプレートを使用した名刺作成

Webサイトやオンラインサービスから提供されているテンプレートを利用することで、自分でも簡単に名刺を作成することができます。テンプレートを選ぶ際には、自らが希望するデザインとの整合性や、記載したい内容がスペース内に収まるかどうかを必ず確認してください。

 

 

 

作成段階においては、適度に余白を残すことを意識し、シンプルで洗練されたデザインに仕上げることをお勧めします。文字サイズが小さくて読みづらくならないよう、掲載する内容を吟味し、見やすい文字サイズや配置を意識しましょう。

名刺作成の外注

名刺作成については外注することも可能です。
外注する場合には、デザイン考案の段階から依頼するケースや、デザインまでは自分で考え、印刷のみを依頼するケースがあります。デザインから外注する場合、デザイン会社では約3万円~10万円、クラウドソーシングなどを通じてフリーランスのデザイナーに発注する場合には5,000円~3万円程度で依頼できるでしょう。ただしロゴ制作から依頼する場合には、さらに費用が増加するためご注意ください。
フリーランスに依頼する場合は、フリーランス向けマッチングサービスの利用が便利です。

名刺デザインの検討を繰り返す中で、次第に客観性が失われてしまうことがあります。そのような場合には、家族や友人などのフレッシュな意見を聞き、受け取る側の視点に立ち返ることをお勧めします。

 

好印象を与える名刺で、顧客からの信頼度を上げる!

今回は税理士の名刺作成について解説しました。
自分自身が「商品」となって商売を行う税理士にとって、第一印象は非常に重要であり、名刺が顧客に与える影響もあります。
名刺のデザインについても細かく気を配り、妥協することなくベストな一枚を作りましょう。

よくある質問

税理士が名刺作成する際のポイントは?

税理士事務所によってターゲット層が異なるため、顧客によってデザインを考えましょう。特に色が与える印象も大きいため、顧客層によって使用する色を検討します。

どのような情報を掲載すべき?

事務所名や名前、連絡先などの基本情報は必ず掲載しましょう。なお情報が多すぎると見づらくなるため、掲載する内容を吟味し、必要に応じてQRコードを掲載し、ホームページへ誘導するなどの工夫を講じます。

名刺で信頼度を上げるためには?

顔写真を載せることで、信頼感や親しみやすさを得やすくなります。また名刺の裏面を活用し、自らの経歴などを掲載することで、税理士としての安心感を与えることも可能となります。

【監修】税理士・中小企業診断士 服部 大

2020年2月、30歳のときに名古屋市内にて税理士事務所を開業。
平均年齢が60歳を超える税理士業界の数少ない若手税理士として、顧問先の会計や税務だけでなく、創業融資やクラウド会計導入支援、補助金申請など、若手経営者を幅広く支援できるように奮闘中。
執筆や監修業務も承っており、「わかりにくい税金の世界」をわかりやすく伝えられる専門家を志している。

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