経理とは?経理業務のスケジュール形式まとめ

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会社の中には営業部、総務部、法務部、経理部、人事部といった部署がありますが、みなさんはどの部署に属していますか?

中には人事部と総務部が合体していたり、総務部と経理部が合体していたりする会社もあるかと思います。

しかし、そのように経理部と他の部をひとくくりにしている会社は経理部の重要性をどこまで認識しているでしょうか?

経理部の重要性を再確認していただくためにも、まずは経理部の仕事内容を正しく理解することが重要だと思いますので、その説明から始めたいと思います。

経理部のお仕事

さて、経理の仕事とはいったいどういうものでしょうか。 経理の仕事を大きく分けると、「日々の経理業務」「月次の経理業務」「年間の経理業務」があります。

日々の経理業務

日々の経理業務として主なものは「現金の管理」「領収書の整理」「伝票の記帳」「売上請求書の作成と郵送」「経費や支払関係の振込手続」「給与計算」「売上入金の確認」があげられます。

月次の経理業務

月次の経理業務として主なものは「試算表の作成」があげられます。試算表とは日々の伝票記帳の取引を集計した重要な書類です。

試算表を作成することで、「現在どれくらい儲かっているのか」「どれくらいの資金の余裕があるのか」など、会社の資金繰り計画等のベースと情報を得られるというメリットがあります。

年間の経理業務

年間の経理業務について12月決算会社を例にスケジュール確認していきましょう。

1月には以下の資料の作成と提出をします。

●源泉所得税の下半期の集計表(納期の特例となっている会社)
●法定調書合計表
●償却資産申告書
●給与支払報告書
●納付イベント:源泉所得税の下半期の納付(納期の特例となっている会社)

2月には以下の資料の作成と提出をします。

●法人税の決算申告書
●地方税の決算申告書
●消費税の決算申告書
●納付イベント:決算で計算された各種税金の納付
●納付イベント:固定資産税の納付(4期目/全4期)

決算申告業務は決算月から2か月以内に完了させる必要があります。経理部にとっては一番重要な仕事であり多忙な月になります。

3月には大きなイベントはないため、経理部の年間行事はひとやすみです。

4月は以下の資料の作成と提出をします。

●納付イベント:固定資産税の納付(1期目/全4期)

5月は以下の資料の作成と提出をします。

●納付イベント:自動車税の納付

6月には大きなイベントはないため、経理部の年間行事はひとやすみです。

7月には以下の資料の作成と提出をします。

●源泉所得税の上半期の集計表(納期の特例となっている会社)
●労働保険申告書
●社会保険の算定基礎届
●納付イベント:源泉所得税の上半期の納付(納期の特例となっている会社)
●納付イベント:労働保険料の納付
●納付イベント:固定資産税の納付(2期目/全4期)

8月には以下の資料の作成と提出をします。

●法人税の中間申告書
●地方税の中間申告書
●消費税の中間申告書
●納付イベント:中間申告で計算された各種税金の納付

9月10月には大きなイベントはないため、経理部の年間行事はひとやすみです。

11月には以下の資料の作成と提出をします。

●「年末調整」の準備段階として「扶養控除申告」と「保険料控除申告書」を各従業員へ配布します

12月には以下の資料の作成と提出をします

●年末調整の集計表
●納付イベント:固定資産税の納付(3期目/全4期)

年末調整業務は原則全ての従業員に対して行う必要があります。年末調整の作業量は多いため、多忙な月になります。

経理がしっかりとしている会社は他の会社と10年後に差がつく!?

経理がしっかりしている会社とそうでない会社は、すぐには差がつかないかもしれませんが、10年後には差がついてきます。

例えば会社が廃業する場合を考えてください。会社が廃業するのはどんな場合でしょう?

後継者不足などが理由の場合もあるかと思いますが、資金繰りの悪化によることが多いのではないでしょうか。資金繰りの基となる資料を作成するのは経理ですので、この点からも経理の重要性がお分かりいただけると思います。

会社の廃業率

事業所・企業統計調査及び経済センサス-基礎調査による開廃業率 ( 年平均 )

(出典:経済成長を実現する中小企業pdf|中小企業白書 2011

それでは10年後にどれくらい差がつくか、ひとつのデータとして、会社の10年後の廃業率をみていきましょう。「中小企業白書2011」によると、1年当たりの廃業率は6.2%と公表されています。

10年後の生存率は、単純な計算式に当てはめた場合、全体から廃業率の6.2%を引き、その数値(100%-6.2%)を10回掛算することにより計算できます。

その結果、10年後の会社の生存率は52.7%であり、20年後は27.8%、30年後は14.6%となってしまいます。

10年後も生き残るための経理の仕事

それでは10年後も生き残るための経理の仕事とはどのようなものでしょうか?実際は派手なことを必要とせず、地味ながらも堅実に業務をこなしていくことかもしれません。

例えば、売上100,000円の入金確認作業において94,000円の入金があったとします。

ある会社の経理はこれを売上値引だろうと独断で6,000円の値引処理をする可能性がありますし、一方で別の会社の経理はこれを売上代金の回収漏れの可能性があるかもと考察するかもしれません。どちらがよい経理であるかは一目瞭然です。

まとめ

経理部署自体は直接収益をあげる部署ではありませんが、おろそかにしていると10年後にあなたの会社は存在していないかもしれません。

本記事を参考にしてデキる経理の人材を育てましょう。そして会社が10年後といわず100年後も繁栄していくことを目指していきましょう。

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※掲載している情報は記事更新時点のものです。

監修:緒方 康人 (公認会計士 / 税理士)

税理士法人ゆびすい
ゆびすいグループは、国内8拠点に7法人を展開し、税理士・公認会計士・司法書士・社会保険労務士・中小企業診断士など約250名を擁する専門家集団です。
創業は70年を超え、税務・会計はもちろんのこと経営コンサルティングや法務、労務、ITにいたるまで、多岐にわたる事業を展開し今では4500件を超えるお客様と関与させて頂いております。
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