損益計算書の書き方を学んで青色申告にトライしてみよう!

「青色申告特別控除を受けたい」「家族のお給料を必要経費にしたい」と思っていても、青色申告の記入方法は難しいとあきらめてしまっている皆様。

青色申告はそんなに難しいものではありません。
提出書類は「青色申告決算書」「確定申告書B」の2種類です。

そのうち、青色申告を難しく感じる大きな理由となっている「損益計算書」の書き方についてまとめました。

青色申告決算書4枚

青色申告決算書は4枚あり、うち3枚が損益計算書とその内訳、残る1枚が貸借対照表になります。

貸借対照表は体力

貸借対照表とは資産(プラス財産)から負債(マイナス財産)を差し引くことにより資本=お金の体力を測るものになります。
左右対称という形からもイメージしやすい表です。

損益計算書は運動能力

純利益の表では、利益を生み出すのにいくらの経費がかかったかを見ることができます。
貸借対照表がお金の体力を測るものだとすると、損益計算書は事業の効率=運動能力を測るものになります。

損益計算書の内容と書き方

前述の通り、損益計算書は3枚。1枚目がメインで残りの2枚は補足のようなもの。つまり3枚あっても実質的には1枚半位の業務量なので、思っているほど大変ではありません。

では、損益計算書のそれぞれのページの書き方をご説明します。

損益計算書の書き方 1枚目

1枚目は全部で45項目あります。1~45番までの項目を4つのパートに分けて、数字を整理しながら記入していきましょう。

損益計算書_1

パート1【売上-売上原価】項目番号1~7
売上−売上原価(期首棚卸高+仕入高−期末棚卸高)=粗利を算出します。

個人で営業しているパン屋さんの場合、パンの売り上げからパンの材料費を差し引いた額です。売上は雑収入ですので利息なども含みます。

パート2【経費】項目番号8~33
パート1の粗利から必要経費を差し引いて事業の利益を算出します。

税金・消耗品などどんな事業でも存在する科目、逆に福利厚生費や給料工賃など事業体によっては全くない科目もあります。パート1は商品にかかる材料費でしたが、こちらは事業にかかる経費になります。

パート3【各種引当金・準備金】項目番号34~42
パート3は「パート1と2以外の費用」と考えて下さい。個人事業主の方の場合、ここでは記入する額がない方も多いでしょう。

耳慣れない「貸倒引当金」という用語だけ触れておきたいと思います。

貸倒引当金」とは債権不能リスクに備える科目です。

例えば、100万円の債権を持っていたとします。会計上100万円は資産として計上しますが、もし相手先が倒産してしまったらどうでしょうか? 会計も大きく悪化します。そこで債権のうち一定額をリスクとして貸倒引当金費用に計上します。そうすれば万が一回収不能になっても会計へのダメージを縮減できます。

注意して欲しいのは、項目34と39に同じ貸倒引当金があるということです。貸倒引当金は毎年新たな設定が必要です。よって項目34で前年の貸倒引当金は繰り戻分として収入になります。本年の経費は項目39の貸倒引当金になります。

パート4【青色申告特別控除と所得金額】項目番号43~45
パート1~3まで記入すると、純粋な利益がでてきます。この純利益から青色申告特別控除を差し引くと、項目番号45の所得金額が算出できます。

損益計算書の書き方 2枚目

2枚目の書き方は1枚目で記載した金額の内訳を記入します。主な内容は以下になります。

損益計算書_2

1:月別売上(収入)と仕入額

2:給料賃金の内訳

3:専従者給与の内訳
専従者給与とは一定の要件を満たした家族への給与のことです。原則として全額が必要経費になります。ただし「青色事業専従給与者に関する届出書」の別途提出する必要があります。

4:貸倒引当金繰入額
貸倒引当金は前述の通りです。2枚目では債権の合計額と、貸倒繰り入れ分限度額も記載します。

5:青色申告特別控除
青色申告特別控除は65万円ですが、所得が65万円以下のときはそれ以上の額を差し引くことはできません。そこで1枚目項目43の所得金額を記載します。

損益計算書の書き方 3枚目

3枚目は1枚目の補足的な記入になります。1枚目の記入を理解していれば、作業はスムーズです。

以下、3枚目の「減価償却費」「地代家賃」は記入がわかりづらいので説明しておきましょう。

減価償却費の計算

減価償却資産の詳細です。年の途中で購入した資産は、不動産を所有していた期間、自宅と兼用のときは自宅と事業所の割合などを詳細に記入します。

地代家賃の内訳

地代は事務所などの家賃のことです。自宅と事業所を兼用するときは、面積に応じて家賃を記入しましょう。

まとめ

損益計算書の書き方は、普段から帳簿をつけている方なら特に難しいことはない作業です。

3枚の書類を見ると、記入項目がたくさんあって「こんなのできない!」とあきらめてしまう人が多いかもしれません。

しかし、記入しなくてもいいところは埋めなくてもかまいません。1枚目から必要な項目を、冷静にひとつひとつ埋めていって青色申告を実現させましょう。

また、クラウド型の会計ソフト「MFクラウド会計」を利用すると、仕訳を入力するだけで損益計算書も自動作成するので手間が省けます。一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

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BIZ KARTE編集部

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